この記事では
・チャート分析に手間がかかりすぎてしまう
・FXの値動きを簡単に把握できる方法が知りたい
・「ZigZag」インジケーターをどう使えばいいか知りたい
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- FX取引で使われる「ロット」の言葉の意味
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この記事では
・チャート分析に手間がかかりすぎてしまう
・FXの値動きを簡単に把握できる方法が知りたい
・「ZigZag」インジケーターをどう使えばいいか知りたい
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
を解説します。
コンテンツ
ZigZagインジケーターの最大の特徴は、相場のノイズを排除し、重要な価格の動きだけを可視化する点です。
一定以上の価格変動(例えば5%など)を条件に設定し、設定値以上の変動が発生した場合にのみ新しい高値や安値を描画します。これによって、小さな価格の上下を無視し、トレンド全体を捉えられます。スキャルピングには不向きですが、中長期のトレンド分析には非常に適しています。
ZigZagインジケーターの「高値」、「安値」の計算方法は以下の通りです。
この手順で「暫定高値」から高値が確定したら、同様の手順で「暫定安値」から「安値」が確定する箇所を計算します。計算を繰り返すことで、価格変動の波が形成されます。
ZigZagインジケーターを使用する最大のメリットは、価格チャートのノイズを除去し、トレンドを明確に捉えられる点です。
これにより、トレーダーはトレンドの転換点や大きな価格変動を容易に認識できます。さらに、他のインジケーターと併用することで、エントリーポイントやエグジットポイントを正確に見極めることができ、トレードが楽になります。
値動きの流れを把握したい場合や、トレンドの始まりや終わりを分析したいトレーダーにとって、「ZigZag」は非常に有効なツールです。
ZigZagは、過去のデータに基づいてインジケーターが計算、描写されるので、リペイント(再描画)することがあります。
このため、大きな値動きが短時間に起きた場合は、ZigZagは都度「高安値」が更新され、トレンドを把握することだ難しいです。特にスキャルピングなどで超短期の値動きを狙う場合には、「ZigZag」だけでエントリー判断とするのはやめましょう。
ZigZagインジケーターは、MT4やTradeing ViewなどFX取引プラットフォームにデフォルトで入っています。ここではMT4の設定方法を解説します。
MT4でZigZagインジケーターを表示するには、まずMT4の上部タブの「挿入」から「インディケーター」→「カスタム」→「ZigZag」をクリックします。
別のやり方として「ナビゲーター」ウィンドウから「インディケーター」フォルダを開いて、その中の「ZigZag」という名前のファイルを選択し、チャートにドラッグ&ドロップします。
チャートに追加すると、設定画面が開きます。ここで、ZigZagのパラメータを設定します。
ZigZagインジケーターには、トレーダーがカスタマイズ可能な3つのパラメータがあります。
「Depth(深さ)」、「Deviation(偏差)」、「Backstep(バックステップ)」です。
Depthは、高安値を決めるローソク足の本数を指します。例えば、Depthを12とした場合には、現在足と過去12本の価格を比較します。
Deviationは、価格の変動率を決めるパラメータです。暫定高安値からどの程度変動したら高安値を確定するのかを設定できます。
Backstepは、前の高値または安値にどれだけの期間を戻って再描画するかを決定します。Backstepを大きくすると、リペイントする可能性が高くなるので注意しましょう。
DepthはZigZagのパラメータの中で一番重要です。大きくすると大きな波を描き、小さくすると小さな波までとらえられます。
ZigZagは、一定の価格変動を超えた際に新しい高値と安値を描画するため、チャート上でこれらのポイントを明確に把握できます。ダウ理論におけるトレンド分析は、高値と安値の連続性が重要な要素ですが、ZigZagを使用することで、この分析を視覚的に行うことができます。
通常の価格チャートではノイズによって見えにくい高安値の変動も、ZigZagによって抽出され、トレンドの勢いをより正確に判断する助けとなります。これにより、トレーダーはトレンドの確認やエントリー、エグジットのタイミングを見極めやすくなります。
ZigZagとダウ理論を組み合わせることで、トレンドの方向性を一目で把握できます。ダウ理論のトレンド認識は、上昇トレンドは「価格が高値を更新し、安値が切りあがる」、下降トレンドでは「価格が安値を更新し、高値が切り下がる」こととされています。
ZigZagインジケーターは、これらの重要なポイントをチャート上で明確に示せるので、トレーダーが瞬時に現在のトレンドが上昇か下降かを理解できます。
この視覚的な助けにより、複雑なトレンド判断が簡略化され時間をかけずにトレンドを把握でき、効率的なトレード判断につながります。
ZigZagとダウ理論を使うことで、トレンドの転換点も簡単に識別できます。ダウ理論では、トレンド転換は高値や安値の変化に基づいて判断されますが、ZigZagはこれらのポイントを明確に表示するため、トレンドの終焉や新しいトレンドの始まりを素早く捉えることができます。
上昇トレンドで、「ZigZagの高値が切り下がった」または「安値が更新された」場合には下落トレンドへ転換する可能性があると簡単にわかります。下落トレンドの終わりは逆に「ZigZagの安値が切りあがった」または「高値が更新された」場合となります。
相場が急激に反転する場面では、ZigZagが大きな変動を即座に反映し、トレーダーがリスクを抑えつつ利益を確保できるタイミングを教えてくれます。このように、ZigZagとダウ理論を組み合わせることで、トレンド転換の判断がより精度の高いものとなります。
では、具体的なZigZagとダウ理論を組み合わせたトレード手法を紹介します。
ZigZagインジケーターを使ったエントリーポイントの選定は、トレンドの反転が示されたタイミングで行うのが効果的です。上昇トレンド中に新しい安値が示された場合や、下降トレンド中に新しい高値が示された場合、反転の兆しとして捉えられるため、これをエントリーポイントとする戦略です。
つまり、ダウ理論で「トレンドの反転」を確認し、「押し目や戻り目(エリオット波動の3波を狙う)で順張りのエントリー」する手法です。
下の図は実際にトレードする場面です。
どの程度価格が戻った時にエントリーするかは「フィボナッチ」を引いてタイミングをはかります。おすすめは価格が「38.2%」高安値から戻したときです。
その理由は、相場が反転する初動は多くの決済や損切の注文を巻き込むため一気にトレンドが伸びすことが多いため、トレードチャンスを逃さないためにも浅めの戻しでエントリーします。
利確と損切は、エントリー前にあらかじめきちんと決めてトレードしましょう。また最低限リスクリワードは「1:1」以上となるようにしてください。利確幅が20pipsなら損切幅は20pips以下にしましょう。
おすすめは、損切をフィボナッチの「61.8%」のライン、利確は損切幅によりリスクリワードを「1:1(できれば1.5)」以上にすることです。フィボナッチの61.8%は多くのトレーダーが意識するポイントです。これ以上価格が逆行すると、トレンド転換が失敗に終わる確率が高くなります。その結果、損が膨らんでしまうため「61.8%」とするのがいいです。
リスクを抑えるためにストップロスを近めに設定し、予想外の変動に備えられます。リスクを限定しつつ、利益を伸ばす手法になるようにアレンジしてみてください。
ZigZagインジケーターは、トレーダーが相場のトレンドを簡潔に把握できる強力なツールです。ノイズを除去し、重要な価格変動のみを抽出することで、トレンドの方向性や転換点を明確に視覚化します。
ZigZagとダウ理論を組み合わせることで、トレーダーは効果的なエントリーポイントやトレードタイミングを見極めることができ、ストップロスやテイクプロフィットの設定も容易になります。