FXボーナスなし口座の取引手数料、どこが一番お得?【プロ口座スプレッド比較】
FXボーナスなし口座の取引手数料、どこが一番お得?【プロ口座スプレッド比較】
この記事では
手数料が一番お得なFX業者が知りたい
「プロ口座」、「ゼロ口座」でスプレッドが狭いのはどこの業者?
FX業者が公表しているデータではなく、実際に計測されたデータが見たい
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
実際に提供されているAsk、Bidからスプレッドを測定(実データ)した結果
一番お得なFX業者の口座
各ブローカーごとのスプレッドの傾向を分析した結果
を解説します。
著者:ゆう
FX裁量トレーダーからスタートし、現在はエンジニアの経験を活かしてEAトレードをメインに取引中。トレーダーの方々にEA、インジケータや取引ツールを作成して提供しています。
【結論】一番お得なのは「exnessのPro口座」
本記事では、各FX業者から実際に提供された価格データを「リアルタイムで計測」し、スプレッドを比較して紹介しています。
上記の図がその結論です。
結論
- 最もスプレッドが小さく、取引コストが安い、お得な口座は「exnessのプロ口座」
- 「HFMのプロ口座」、「XMのKIWAMI口座」も比較的お得な口座
では、ここからは、どのようにこの結論にたどり着いたか、詳細を解説します。
スプレッド計測の概要
【比較する海外ブローカー一覧】
計測方法
・TickごとのスプレッドデータをMT4を使用して1日計測
計測方法は、こちらの「ボーナスあり口座のリアルスプレッド比較」記事と同様です。
1tickごとに(大体1秒に2~5回)スプレッドを計測し、それらの1分ごとの平均値を算出しました。
対象通貨
通貨ペアは、ドル円です。ユーロドルやゴールドも計測しましたが、傾向はドル円と同様の結果となりました。
【結果①】手数料なしの口座(ボーナスなし)
まずは、ボーナスのない口座の中で「手数料なし」の口座のスプレッドを比較します。
対象口座
【ドル円】リアルスプレッド計測結果
こちらは2024年12月19日の日本時間0時から24時までの計測結果を1分ごとに平均値(計測はTickごと)をとってプロットしたものです。
縦軸に「スプレッド」を「pips」で表記しています。横軸は時間(日本時間)です。
»pipsとは?FXやCFDでの使い方から計算方法まで具体的にわかりやすく解説
2024年の12月19日は深夜に米国のFOMCが政策金利を発表し、さらに午後には日銀の政策金利発表と日銀総裁の会見がありました。
このため、ボラティリティが大きくなり、「スプレッドが広がりやすい」日であったのが特徴です。
経済指標の前後のスプレッドの推移
経済指標の前後のスプレッドは、すべてのブローカーに共通して、発表の前後はスプレッドが広がりました。
例えば、日本時間午前4時のFOMCの政策金利発表では、0~3pips程度だったスプレッドが最大15pips程度まで広がっています。
他にも、日銀の経済指標や総裁の会見、米国のGDPの発表では、以下のようにスプレッドが広がりました。
経済指標の発表前後は、明らかに「FXGTのPro口座」のスプレッドの広がりが顕著です。指標発表トレードをする際は、FXGTのPro口座は避けたほうがよさそうです。
AXIORYのMax口座もスプレッドは大きいですが、平時からスプレッドは大きく、レバレッジの大きさが特徴の口座です。
スプレッドの広がりが小さいのは、「exnessのPro口座」です。指標発表でもスプレッドが安定しており、とても優秀な口座です。
次に、経済指標などがなく、スプレッドが変動が少ない時間帯のスプレッドを確認していきます。
平時のスプレッドの推移
下図は縦軸の「スプレッド」を0~5pipsに拡大したものです。
上図を見ると常時のスプレッドは、「exnessのPro口座」がもっとも小さく、「AXIORYのMax口座」が大きいです。
実際の数値で比較してみましょう。ここでは、時間帯別のスプレッドの動向を比較します。
時間帯別のスプレッドランキング
時間帯別の各口座のスプレッドの「平均値」(pips)とその変動の大きさを示す「標準偏差」をランキング形式で紹介します。最後に全時間を集計した、総合ランキングも算出しました。
早朝 (3時-9時)
アジア時間 (9時-15時)
ヨーロッパ時間 (15時-21時)
NY時間 (21時-27時(3時))
1日の平均スプレッドの順位
【結果】手数料なし口座
- 早朝にトレードする場合はBIGBOSS(Standard)、XM(Kiwami)がオススメ
- EXNESSは常時安定している
- AXIORY(Max)、FXGT(Pro)は全体的にスプレッドが広い
【結果②】手数料ありの口座(ボーナスなし)
次に、ボーナスのない口座の中で「手数料あり」の口座のスプレッドを比較します。
対象口座
対象は、「手数料あり」の「ゼロ口座」相当の口座です。6業者で計7口座を計測しました。
AXIORYは「Zero」と「Nano」口座の2つが対象です。なお、exnessの「ロースプレッド」口座についても計測は行いましたが、「Zero」口座とほぼ同様の結果であったことから、今回の比較対象から外しています。
【ドル円】リアルスプレッド計測結果
手数料なし口座同様、2024年12月19日の日本時間0時から24時までの計測結果を1分ごとに平均値(計測はTickごと)をとってプロットしたものです。
縦軸に「スプレッド」を「pips」で表記しています。横軸は時間(日本時間)です。
手数料なし口座で解説したのと同様に、政策金利や経済指標の発表時にスプレッドが一時的に広がっています。
「FXGTのECN口座」は指標発表以外の時間(16時~18時)でも、スプレッドが広がる時間があることがわかります。
経済指標の前後のスプレッドの推移
経済指標の前後のスプレッドは、下図の通りです。
例えば、日本時間午前4時のFOMCの政策金利発表では、0~1pips程度だったスプレッドが最大8pips程度まで広がっています。
日銀の経済指標や総裁の会見、米国のGDPの発表では、下図のようにスプレッドが広がりました。
経済指標の発表前後は、手数料なし口座の「FXGTのPro口座」同様、「FXGTのECN口座」のスプレッドの広がりが顕著です。
「AXIORYのNano口座」や「HFMのZero口座」もスプレッドの変動が大きいです。
スプレッドの広がりが小さいのは、圧倒的に「exnessのZero口座」です。「exnessのPro口座」と同様、指標発表でもスプレッドが安定しており、ほぼスプレッドがゼロです。
次に、経済指標などがなく、スプレッドが変動が少ない時間帯のスプレッドを確認していきます。
平時のスプレッドの推移
下図は縦軸の「スプレッド」を0~5pipsに拡大したものです。
上図を見ると常時のスプレッドは、「exnessのPro口座」がもっとも小さく、「AXIORYのMax口座」が大きいです。
「手数料なし口座」と同様に、実際の数値で比較してみましょう。ここでは、時間帯別のスプレッドの動向を比較します。
時間帯別のスプレッドランキング
時間帯別の各口座のスプレッドの「平均値」(pips)とその変動の大きさを示す「標準偏差」をランキング形式で紹介します。
ただし、下記のランキングはあくまでも、「スプレッドのみ」の比較です。実際の取引では、ここに手数料が加算されることに注意してください。(FX業者、口座ごとに手数料の金額は異なります。)
手数料を加味して、全時間を集計した、総合ランキングも最後に紹介していますので、ぜひ見てください。
早朝 (3時-9時)
アジア時間 (9時-15時)
ヨーロッパ時間 (15時-21時)
NY時間 (21時-27時(3時))
ポイント
- EXNESSは常時安定している
- AXIORY(Nano)、FXGT(ECN)、BIGBOSS(Pro)は全体的にスプレッドが広い
ここまでは、計測した「スプレッド」のみに着目してランキング化して紹介しました。
ですが、冒頭でもお伝えした通り、「ゼロ口座」相当の口座には取引するごとに手数料がかかります。
ここからは、実際に取引した場合にかかるコスト(「スプレッド」と「手数料」)を比較して、どこが一番お得なのか調べてみます。
手数料の計算
各FX業者の口座で「ドル円を1ロット取引する」のにかかる手数料は、下記の通りです。
※XMは100,000ドル相当の取引量あたりの手数料(ドル円の場合は1ロット=100,000ドル)
この手数料とスプレッドを足し合わせるために、手数料をpipsに変換します。
まず、1ドル150円、手数料が1ドルと仮定して計算してみます。この場合、150円の手数料が1ロット当たりかかることになります。
したがって、1ロット(100,000通貨)を取引して、何pipsで150円のマイナスになるのかを計算すればいいことがわかります。
1pipsは0.01円なので、
150(円) / 100,000(通貨) / 0.01(円/pips) = 0.15pips
よって、1ロット取引したときに手数料が1ドルの場合、0.15pipsの手数料がかかることになります。
上記の計算より、各FX業者の手数料をpipsに変換すると、下記のように計算できます。
スプレッド+手数料の合計
手数料をpipsに変換できたので、計測したスプレッドと合計し、総合コストを算出した結果、以下の通りとなりました。
1日の平均コスト順位
下記は「全時間の平均スプレッド」と手数料を足した、ランキングです。
手数料あり口座の中では、「exnessのZero口座」が最もコストが小さいことがわかりました。さらに変動幅(標準偏差)も最も小さいため、スプレッドが安定しています。
総合順位
最後に「【結果①】手数料なし口座」と「【結果②】手数料あり口座」のすべての口座をランキングにしてみます。これを見やすく図解にしたものが冒頭の結論で紹介したこちらの「ポジショニングマップ」です
総合順位まとめ
- exnessが一番コストがお得
- HFM、XM(KIWAMI)もコストが安い
- FXGT(ECN)はコストは安いが、変動に注意
まとめ
海外FX業者各社のプロ口座、ゼロ口座(相当)の実際に計測したスプレッドとコストをランキング形式で比較し、どの業者が一番お得か紹介しました。
結論「exnessのPro口座」が最もコストが安く、変動も小さいため安心して取引できます。
今回の記事では、ボーナスのない「中上級者向けの口座」のみ紹介しました。過去の記事でボーナスのある「初心者向きの口座」のスプレッドも比較していますので、ぜひ参考にしてください。
本記事中で紹介したスプレッド計測に使用したインジケータはこちらです。無料でダウンロードできますのでぜひご活用ください。
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