XMの早朝スプレッドは広くなかった!実際に計測した結果を公表中!

この記事では

XMの実際の早朝スプレッドが広いのか知りたい

XMの早朝のスプレッドがどのくらいあるのか確認したい

他のFX業者と比較してXMの早朝スプレッドが広いのか知りたい

といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、

この記事でわかること
  • XMの早朝スプレッドの実測値
  • XMと他のFX業者の早朝スプレッドの比較

を解説します。

XMの早朝スプレッドの実測値

本記事で「実測値を計測する」大きな理由は、XMが公表しているスプレッドが、下図の通り「最小スプレッド」のみためです。

XMのスプレッド一覧

変動スプレッドを採用していXMの「最小値」だけでは、実際のスプレッドがわからず、意味がありません。早朝などスプレッドが広がりやすい時間帯は、なおさら役に立ちません。

このため本記事では、実際にXMが提供しているスプレッドを計測し、「早朝のスプレッド」がどの程度か検証します。さらには、他のFX業者と比較をしてXMの早朝のスプレッドが広いかどうなのか客観的に分析します。

XM早朝スプレッドの計測方法

2024年の5月1日から5月31日までの約1か月間、XMのスタンダード口座(マイクロ口座はスタンダード同等のため今回は除外)、KIWAMI口座、ゼロ口座の3つの口座についてスプレッドをTickごとに測定しました(MT4使用)。

計測した結果を1分ごとの平均値に処理して比較しています。なお上記の通り1か月間の継続的な計測結果のため信頼性の高い計測結果が得られています。

XM早朝スプレッドの計測結果

今回は人気の高い通貨ペアである「ドル円」「ユーロドル」「ゴールド」のスプレッドを計測しました。下のグラフは縦軸にスプレッド(pips表示)、横軸が時間(日本時間)です。

縦軸が大きいほど、スプレッドが広いということになります。

ゼロ口座はスプレッドにプラスして「手数料」が掛かります。このためグラフには、ゼロ口座のスプレッドだけの「Zero口座(手数料なし)」手数料をpipsに変換してスプレッドと合計した「ゼロ口座(手数料込み)」の2種類を表示しています。

ドル円

ドル円は6時頃にスプレッドが15pipsくらいに開き、その後7時に向かうにつれてスプレッドが小さくなっていきます。

スプレッドが小さなKIWAMI口座もゼロ口座も14pips程度までスプレッドが開いています。

さらに、7時過ぎまでは流動性がないこともあり、スプレッドが大きく上下していることもわかります。

ユーロドル

ユーロドルも同様に6時に急激にスプレッドが広がります。スタンダード口座でおよそ8pips、KIWAMI口座で7pips、Zero口座で6pips程度です。

ただし、6時以降は比較的穏やかにスプレッドが元の水準に戻っていっています。7時になるとほぼその影響がないことがわかります。

ゴールド

ゴールドは午前6時から7時まで一旦取引が休止になるためその間のスプレッドは結果がありません。(グラフ上では直線補間しています)

ゴールドも6時に向けて5時55分ごろからスプレッドが開き始めます。7時のオープン時にはスタンダード口座で10pips、KIWAMI口座とゼロ口座は8pips程度のスプレッドになっています。

ドル円やユーロドルとの違いは、明らかにゼロ口座の手数料込みがKIWAMI口座よりもスプレッドが広いことです。ドル円やユーロドルはKIWAMI口座とゼロ口座の手数料込みのスプレッドは同じような水準でした。

これはゴールドの手数料が高いことが原因と考えられ、ゴールドの取引ではKIWAMI口座がお得なことがわかります。

XMと他のFX業者の早朝スプレッドの比較

ここからは、XMと他のFX業者の早朝スプレッドを比較してみたいと思います。

比較はボーナスがある口座(XMの場合はスタンダード口座)、ボーナスがない口座(XMの場合はKIWAMI、ゼロ口座)に分けて比較します。

ここでは早朝を日本時間の午前3時から9時としてその間のスプレッドの平均値で比較しました。

【比較する海外ブローカー一覧】

axiory
BIGBOSS
EXNESS
FXGT
XM

ボーナスあり口座の早朝スプレッド

ボーナスあり口座とは、入金ボーナスや口座開設ボーナスなどトレーダに使えるクレジットがもらえる口座です。

各FX業者は、ボーナスが使える口座のスプレッドは比較的広く設定しています。

ドル円

RankBrokerスプレッド(pips)標準偏差
1AXIORY1.8250.183
2BIGBOSS1.9920.152
3FXGT2.8770.143
4XM2.9700.146
5HFM3.2390.156
6EXNESS3.7020.428

ドル円のスプレッドは比較したFX業者のなかでは4番目とやや広いです。ただし、変動の大きさである標準偏差は2番目に小さく、スプレッドが安定していることがわかります。

ゴールド

RankBrokerスプレッド(pips)標準偏差
1EXNESS2.800.003
2HFM3.360.10
3BIGBOSS3.57 (3.07)0.13
4XM3.970.27
5FXGT4.000.27
6AXIORY4.550.40

ゴールドもドル円と同様に順位は4番です。他の業者と比較するとややスプレッドは広いと言えます。

ボーナスなし口座の早朝スプレッド

次に、ボーナスなしの口座で比較します。ボーナスなし口座はいわゆるプロ口座と呼ばれているものです。

手数料なし口座(ドル円)

まずは、ボーナスなし口座の中で手数料がない口座の比較です。XMの場合には「KIWAMI口座」が該当します。

RankBrokerスプレッド標準偏差
1 BIGBOSS (Standard)1.8700.183
2 XM (KIWAMI)2.0020.259
3 HFM (Pro)2.3910.047
4exness (Pro)3.1550.323
5AXIORY (Max)3.4970.250
6FXGT (Pro)3.6070.233

KIWAMI口座のスプレッドは2番目に小さいです。

3pipsを超える業者がある中で、およそ2pipsとスプレッドは狭いです。

手数料あり口座(ドル円)

最後にボーナスなし口座の中で手数料がある口座を比較します。

XMの場合には「ゼロ口座」が該当します。

RankBrokerスプレッド標準偏差
1 AXIORY (Zero)0.6060.140
2 BIGBOSS (Pro)0.7740.182
3 XM (Zero)0.8080.230
4FXGT (ECN)1.0740.251
5AXIORY (Nano)1.2100.205
6EXNESS (Zero)1.6510.205
7HFM (Zero)1.6890.042

ゼロ口座は3番目という結果になりました。

スプレッドが狭いと言えるかと言えば判断がわかれるところではありますが、「スプレッドは広くはない」ことは間違いないです。

計測結果の詳細を知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

まとめ

今回の計測の結果、XMの早朝スプレッドは極端に広がることはなく、他の海外FX業者と比較しても安定した値であることがわかりました。

XMのスタンダード口座、KIWAMI口座、ゼロ口座の3種類の口座タイプごとにスプレッドを計測し、早朝スプレッドの最大pipsや平均値も紹介しました。

著者プロフィール画像
著者:ゆう
FX裁量トレーダーからスタートし、現在はエンジニアの経験を活かしてEAトレードをメインに取引中。トレーダーの方々にEA、インジケータや取引ツールを作成して提供しています。
FX取引の注意点に関しては、金融庁「外国為替証拠金取引について」を参照してください。
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