
この記事では
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- ゴールドの取引で使われる「pips」の数え方
- pipsと損益の関係と計算方法
- ロットの計算方法
- ロット計算の自動化ツールが無料ダウンロード
を解説します。
ゴールドの価格は2000.25 USDのようにドル(USD)で表現されます。
1pipsは0.1ドルなので、小数点第1位が1pipsということになります。
例えば、ゴールド(XAUUSD)の価格が2000.25から2015.75に上昇した場合は
2015.75 – 2000.25 = 15.5USD 価格が変化しています。
ここで、1pip = 0.1USDなので
→15.5(USD)/ 0.1(USD / pips) = 155 pips の上昇ということになります。
逆に、価格が2000.25から1998.25に下落した場合は
1998.25 – 2000.25 = -12.0USD
→12.0(USD)/ 0.1(USD / pips) = 120 pips の下落ということになります。
ドル円やユーロドルはそれぞれ1pipsの値が決まっています。
ドル円の場合
→1pip = 0.01円(1銭)
ユーロドルの場合
→1pip = 0.0001ドル(0.01セント)
ゴールドが0.1ドルであるのに比べると為替のpipsは桁が小さいです。
為替1pipsとゴールドの1pipsは桁が違うため、単純に比較することはできません。
ところが、FXの分析ではpipsで値動きを表現するため、為替に比べてゴールドの値動きは大きい、ボラティリティが大きいと表現されます。
ゴールドの1pipsの値はご理解いただけたと思います。
ここからは、「10pip獲得した場合の損益」や「+100,000円獲得するには何pips獲得すればよいのか」について計算例を示しながらより実践的な解説をしていきます。
損益の計算には、
の各項目の数字が必要です。
損益は何ロット取引するかによって変わってきます。当然ですが、ロット数が大きいほど取引数量が多くなるため獲得したpipsが等しい場合、損益も大きくなります。
ゴールドの場合、1ロット当たり100通貨(契約サイズ)であることが一般的です。
ロットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
・損益計算方法
損益 = (pips) × 0.1(ドル/pips) × (通貨量) × (通貨変換レート)
上記の計算式で損益を計算することができます。
では実際にpipsから損益を計算する過程を解説します。
ここでは、計算を簡単にするため、1ロットすなわち100通貨トレードした場合の損益を計算します。
・10pips獲得した場合
①ドル損益を計算
10pips × 0.1(ドル/pips) × 100(通貨) = 100ドル
②日本円に変換(ドル円レート150円)
100ドル × 150(円/ドル) = 15,000円
ゴールドを1ロットエントリーして、(ドル円150円)
10pips獲得した場合は15,000円獲得できる結果になります。
次に、+100,000円獲得したい場合に、何pips必要か計算してみます。ロット、ドル円レートの前提条件は上記と同様とします。
・+100,000円獲得したい場合
①獲得する必要のあるドル損益を計算
(ドル円レート150円)
100,000円 / 150(円/ドル) = 667ドル
②pipsに変換
667ドル / 0.1(ドル) / 100(通貨) = 66.7pips
ゴールドを1ロットエントリーして、(ドル円150円)
100,000円獲得したい場合は66.7pips獲得する必要があることになります。
この記事を読んでいるゴールドで裁量トレードをしているあなたは、注文時にロットはどのように決めていますか?
・いつも決まったロットでトレードしている人
・許容できる損失金額を決めて、損切幅からロットを決めている人
・証拠金維持率から、ロットを決めている人
人それぞれロットの設定方法は違うと思います。
いつも決まったロットでエントリーしている人もロット計算をすることで、効率的な資金運用ができるようになりますので、ぜひ実践してみてください。
図のエントリーポイントで買いポジションを保有したい場合を考えたいと思います。
・許容損失15,000円の場合
損益 = (pips) × 0.1(ドル/pips) × (通貨量) × (通貨変換レート) なので
15,000円 = 50(pips) × 0.1(ドル/pips) × (ロット数 × 100(通貨/ロット) ) × 150(円/ドル)
ロット数 = 15,000円 / 50(pips) / 0.1(ドル/pips) / 100(通貨/ロット) / 150(円/ドル) = 0.2ロット
よって、許容損失15,000円で50pipsの損切幅を設定した場合、注文しるべき適切なロット数は0.2ロットと計算できました。(取引手数料は加味していません)
MT4をお使いの方には、ロットを自動で計算してくれるツールをプレゼント中です。
こちらの記事からダウンロードして、使ってみてください。
証拠金維持率は有効証拠金とエントリーするのに必要な証拠金の比率をとったものです。
証拠金維持率とレバレッジについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ここでは一例として、レバレッジ500倍で有効証拠金が100,000円の場合を想定してロットを算出してみます。
・エントリー後の証拠金維持率を500%にしたい場合
①1ロット当たりの必要証拠金を算出(ゴールド価格2000ドル、ドル円価格150円、取引手数料なし)
2000ドル ×100(通貨/ロット) × 150(円/ドル) / 500(レバレッジ) = 60,000円/ロット
②証拠金維持率からロット算出
1ロットあたり60,000円かかるので
100,000 / (60,000 × ロット) × 100(%) = 500%
ロット = 100,000 / 60,000 × 100 / 500 = 0.33ロット
ゴールドの取引に用いられるpipsについて、0.1ドルが1pipであること、さらにはドル円などの為替との違いに触れながら説明しました。
さらにpipsから損益を計算する方法について、具体例を交えることで初心者の方でも理解できるように解説しました。実際のトレードでは毎回計算するのは面倒なため、MT4で使えるツールを無料プレゼント中です。ぜひダウンロードして、トレードで活用してください。