MT4のチャート画面の基本画面構成
MT4の画面は、大きく分けて「メニューバー」、「ツールバー」、「気配値表示」、「ナビゲーター」、「ターミナル」の5つの要素とチャートで構成されています。

それぞれの役割は下記のとおりです。
番号 | 名称 | 役割 |
---|---|---|
① | メニューバー | 設定変更やインジケーター追加など、MT4の各種操作 |
② | ツールバー | チャートの切替や時間足変更、描画ツールの描写 |
③ | 気配値表示ウィンドウ | 通貨ペアや銘柄のリアルタイムの価格を確認 |
④ | ナビゲーターウィンドウ | 口座情報、インジケーター、EA(自動売買)の管理 |
⑤ | ターミナルウィンドウ | 注文の管理、取引履歴の確認 |
どれもMT4でトレードするうえで利用する重要なウィンドウです。
では各ウィンドウで、「できること」「使い方」を詳しく見ていきましょう。
①メニューバー
メニューバーは、MT4の操作を管理するための中心的な機能が集約された部分です。画面の最上部に配置されており、「ファイル」「表示」「挿入」「チャート」「ツール」「ウィンドウ」「ヘルプ」の7つのメニューが用意されています。

各メニューにできることは下記のとおりです。
メニュー | できること |
---|---|
ファイル | 新規チャートの作成、口座のログイン、データの保存 |
表示 | ツールバーやウィンドウの表示・非表示の切り替え |
挿入 | インジケーターやラインなどの分析ツールを追加 |
チャート | 時間足の変更、ズームイン・ズームアウト、テンプレートの適用 |
ツール | オプション設定、エキスパートアドバイザー(EA)の設定 |
ウィンドウ | 開いているチャートの整理や切り替え |
ヘルプ | MT4の使い方に関する情報の確認 |
インジケータの表示やウィンドウの整理はよく使います。
ツールの「オプション」はMT4に関わる設定をするメニューになります。MT4をインストールしたばかりでは、自動売買がOFFになっていたり、通知がONになっているので自分の好みに合わせて設定してください。
②ツールバー

ツールバーは、メニューバーの下に配置されており、トレードやチャート分析に役立つ機能を素早く操作できるようになっています。
③気配値表示

気配値表示は、取引可能な通貨ペアや金融商品のリアルタイムの価格情報を一覧で表示するウィンドウです。買値(BID)と売値(ASK)が並んで表示され、スプレッド(売値と買値の差)を確認できます。
このウィンドウでは、通貨ペアを右クリックすると、「通貨ペア」「非表示」「仕様」などのオプションが利用できます。
通貨ペアでは気配値に表示する「通貨ペア」を選択して、気配値に追加できます。
「仕様」を選択すると、スプレッドや取引可能な最小ロット数、スワップポイントなどの選択した通貨の詳細情報が確認できます。
④ナビゲーター

ナビゲーターウィンドウは、口座情報、インジケーター、エキスパートアドバイザー(EA)、スクリプトを管理するためのものです。画面の左側に配置され、トレードに必要なツールを素早く選択・表示できます。
項目 | 役割 |
---|---|
口座 | 現在ログインしている口座情報の確認、複数口座の切り替え |
インジケーター | テクニカル指標を一覧表示し、ドラッグ&ドロップでチャートに追加 |
エキスパートアドバイザー(EA) | 自動売買プログラムの管理と適用 |
スクリプト | 一時的に実行するカスタムプログラムの管理 |
インジケータやEAをチャートに表示・稼働したいときは、ナビゲータ内のファイルをチャートにドラッグ・アンド・ドロップ、もしくはファイルをダブルクリックします。
⑤ターミナル

ターミナルウィンドウは、「取引の状況」や「口座の情報」、「ニュース」、「アラーム設定」などを表示する重要なウィンドウです。デフォルトでは、画面下部に配置されており、以下の11つのタブで構成されています。
それぞれのタブの役割は以下のとおりです。
タブ名 | 役割 |
---|---|
取引 | 現在のポジション、証拠金維持率を確認 |
運用比率 | 証拠金と有効証拠金の比率を確認 |
口座履歴 | 過去の取引履歴を一覧表示 |
ニュース | MT4経由で配信される市場ニュースを表示 |
アラーム設定 | 価格が特定のレベルに達した際の通知を設定 |
メールボックス | MT4の通知メッセージを受信 |
マーケット | インジケーターやEAなどの有料・無料ツールをダウンロード可能 |
記事 | MQL5.comの公式記事やトレード関連の情報を閲覧 |
ライブラリ | スクリプトやカスタムインジケーターを管理 |
エキスパート | EAの動作履歴やエラーメッセージを記録 |
操作履歴 | ユーザーが行ったMT4内の操作履歴を記録 |
トレードする上で使うのは、「取引」で現在の保有ポジションの状況を確認し、「口座履歴」で決済ポジションの損益を確認する程度です。
MT4のオリジナルで便利な機能

これから紹介する機能は、MT4をインストールした状態では表示されていません。表示設定を行うことで利用できます。
番号 | 名称 | 役割 |
---|---|---|
⑥ | データ・ウィンドウ | チャート上の各ポイントの詳細データ(価格、インジケーター値など)を表示 |
⑦ | ストラテジーテスター | エキスパートアドバイザー(EA)のバックテストや最適化を実行 |
⑧ | ワンクリック注文 | チャート上で素早く売買注文を出せるパネル |
⑥データ・ウィンドウ

データ・ウィンドウは、チャート上のローソク足やインジケーターの詳細なデータを一覧表示してくれます。マウスをチャート上の特定のポイントに合わせると、その時点の価格やインジケーターの数値が確認できます。
過去のデータを正確に分析したいときや、複数のインジケーターを同時に使用する際に役立ちます。
⑦ストラテジーテスター

ストラテジーテスターは、エキスパートアドバイザー(EA)のバックテストを行うための機能です。
過去の価格データを使用してEAのパフォーマンスを検証できるため、実際の運用前に最適な設定の検討やプログラムの修正ができます。
⑧ワンクリック注文

ワンクリック注文は、チャート上で直接売買を行うための機能です。
注文ボタンをクリックするだけで素早く取引ができるため、スキャルピングなどの短期売買を行うトレーダーにとって非常に便利です。
ただし、注文だけで決済機能はありません。決済はターミナルで1つずつポジションを決済する必要があります。
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