近年、サラリーマンが副収入を求めてFXに挑戦するケースが増えています。円安に物価高の状況で、少しでも収入を増やそうと考える人が多いためです。
FXは平日24時間取引できるため、仕事終わりの時間でもトレードでき、会社員にとって取り組みやすい投機手段です。
特にニューヨーク市場が開く、 夜21時~深夜1時 は相場が大きく動く時間帯で多くの兼業トレーダーに人気です。
しかしFXは「誰でも簡単に儲かる」というわけではありません。
本業と両立しつつ健全に取り組むためには、時間管理・メンタル管理・資金管理 など、注意すべきポイントがあります。
時間管理は最優先事項
FXは24時間できるため、就業中もトレードができてしまいます。このため本業とトレード時間をしっかり区切ることが大切です。
なぜなら勤務中にスマホでトレードすると仕事に悪影響が出る可能性大で両方を同時にこなせるほど甘い世界ではないからです。「取引は帰宅後の○時~○時まで」と自分なりのルールを決めて守ってください。
指値・逆指値注文 を活用すれば、仕事中や就寝中でも自動的に売買でき効率的です。スキャルピングのような超短期取引は会社員に不向き。デイトレードやスイングトレード を選ぶのが現実的です。
感情に流されない
FXは利益も損失もすぐ数字になるため、初心者は感情に振り回されがちです。
- 「勝っても浮かれすぎない」
- 「負けても落ち込みすぎない」
- 「損切りは必要経費と割り切る」
これが大事です。
また、睡眠不足は判断力を鈍らせるため、深夜の無理なトレードは控えることをおすすめします。
資金管理とリスクコントロール
最も重要なのが資金管理です。
- 1回の損失は 資金の2%以内 に抑える
- 必ず損切りラインを設定する
- 無理なレバレッジは避ける
初心者はドル円などのメジャー通貨から始めるのが安全です。
生活費や借金でのトレードは厳禁。余裕資金で行うこと が大前提です。
税金と確定申告の基礎
FXの利益は「申告分離課税」で一律20.315%。
年間利益が 20万円を超えたら確定申告が必要 です。
- 損失は3年間繰り越して控除可能
- 会社にバレたくない場合は「住民税は普通徴収」を選ぶと安心
申告を怠るとペナルティがあるため、必ず期限内に対応しましょう。
初心者がよくやる失敗と回避策
- レバレッジのかけすぎ → 証拠金に見合ったポジションだけ持つ
- 損切りができない → 自動でストップを入れて感情を排除
- 感情的なトレード(ポジポジ病) → ルールを作り、明確な根拠がなければ取引しない
- 勘任せ・当てずっぽう → エントリー理由を必ず書き出し、検証して改善
まとめ
サラリーマンがFXを兼業で行う最大の強みは、本業の収入という土台があること。
だからこそ、無理に稼ごうとせず 「本業優先・余裕資金・ルール厳守」 の姿勢が成功のカギです。
リスクを抑えてコツコツ続ければ、副収入として資産形成に役立ち、人生の安心感も高まります。
「無理なく、冷静に、ルールを守って長く続けること」
これがサラリーマン兼業FXの鉄則です。