
この記事では
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- スワップの仕組み、計算方法
- 海外FXブローカーのスワップ
- スワップで月収10万円稼ぐために必要な元手資金
- EA(自動売買)でスワップを獲得して安定収入を得る事例
を解説します。
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スワップポイントとは
スワップポイントは、ポジションをロールオーバー(日をまたいで保有)することによってトレーダーが受け取れる権利のある金額、または支払う必要のある金額です。
スワップポイントの仕組み
- 2つの通貨間の金利の差
取引される2つの通貨間の金利の差に基づいてスワップポントが決まります。
具体的には、各国の政策金利を基準として定められています。
通貨国 | 金利 |
---|---|
トルコ | 50.00% |
メキシコ | 11.00% |
南アフリカ | 8.25% |
アメリカ | 5.25~5.50% |
イギリス | 5.25% |
オーストラリア | 4.35% |
ユーロ | 3.75% |
日本 | 0.10% |
例えば、金利の高い「トルコリラ」や、「メキシコペソ」を買い、金利の低い「日本円」を売るとトレーダーは高額なスワップポイントを受け取ることができます。
逆に、金利の低い通貨を買い、金利の高い通貨を売る場合はスワップポイントを支払う必要があります。
スワップポイントの比較
主要海外FXブローカーのスワップポイントは以下の通りです。
ドル円
ゴールド
SP500
スワップポイントの確認方法(MT4)
確認手順は以下の通りです。
- 通貨の「スワップタイプ」を確認→
- 「ポイント」、「金利」、「金額」の中で該当する「スワップタイプ」で計算→
- 取引する通貨量と日数を決定→
- スワップポイント確認完了
スワップタイプ確認

MT4の「気配値表示」画面でスワップを計算したい通貨ペアで右クリックして「仕様」を選択します。
上図の右の画面が表示されたら、「スワップタイプ」と「買いスワップ」、「売りスワップ」をそれぞれ確認します。
スワップタイプごとの計算方法

スワップタイプには以下の3種類があります。
(「金額」タイプの場合は「証拠金通貨」の場合と「決済通貨」の場合の2通りあるため、厳密には4タイプありますが、計算方法は「金額」としてひとくくりにしています。)
- 「ポイント」
- 「金利(%)」
- 「金額」
「ポイント」の場合
ポイント単位で計算される場合、1日当たりのスワップは次の式で計算できます。

例えば、
ドル円を1Lotロングした場合に「買いスワップ」10ポイントの場合、1日当たりの
スワップポイント = 10 × 0.001 × 1 × 100,000 = 1,000円 となります。
「金利(%)」の場合
金利(%)単位で計算される場合、スワップポイントは決済通貨で計算された値となります。

ここで、360は1日当たりに換算するためのFX市場で使われる一般的な数字です(銀行間市場では365を使用することもあります)。
例えば、
SP500を1Lotショートした場合に、「売りスワップ」金利が「3.6%」だったとき、1日当たりの
スワップポイント = 3.6/ 100 / 360 × 5000(USD) × 1 ×1 = 0.5USD となります。
「金額」の場合
金額で指定された場合、その値自体が指定された通貨で計算されたスワップ金額です。

例えば、
ドル円を1Lotロングした場合に「買いスワップ」金額が0.01円だったときは、1日当たりの
スワップポイント = 0.001 ×1 ×100000 = 1000円 となります。
「計算したスワップ金額の通貨」と「証拠金通貨(口座の通貨)」が異なる場合
- 通貨を換算する必要がある
よくあるのですが、計算されたスワップ金額が「ドル」で「証拠金通貨が円」の場合に、ドルを円に変換する必要があります。
例えば、
SP500を10通貨量ショートした場合に「売りスワップ」1.45%、
SP500の価格が5000USD、ドル円の価格が150円だったときは、
スワップポイント(円) = 1.45(%) / 100 / 360 × 5000(USD) ×10 (通貨) × 150(円) = 300円
のように、「ドル」から「円」に換算します。
- 各FX業者のWebサイトでもスワップポイントを確認できる
MT4を使用していない方は、FX業者の公式サイトでもスワップポイントが案内されていますので、確認してみてください。
例えば、XMの場合は以下の手順で確認できます。
公式サイトで、上部のタブ内にある「取引」をクリックして、「取引商品」の中から確認したい通貨ペアの分類を選びます。ドル円など為替の場合は「FX取引」、SP500などインデックスは「株式指数」です。

確認したい分類を選択すると、各通貨ペアのスワップが口座タイプごとに表示されます。

XMの公式サイトで、スワップポイントを確認したい場合は、こちら
スワップで月収10万円
- スワップポイントが高いFX業者を選ぶ
- スワップの変動を定期的に確認する
- 損益がマイナスになりにくいロジック
月収10万円をスワップで安定的に稼ぐためには、まずスワップポイントの高いFX業者を選ぶことが何よりも重要です。
今回はスワップが高い「ドル円」で月収10万円を達成する方法を考えていきます。
3.34ロット以上の買いポジションを持ち続ければ、「月収10万円」
ドル円のスワップポイントは、先ほど各FXブローカーのスプレッドを比較した通り「買いスワップ」がプラスの通貨です。
「XM」と「BIGBOSS」の買いスワップが高く、1ロットあたり1,000円/日以上
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計算を単純にするために、1ロットあたり1,000円/日とすると、月々10万円の収益を上げるためには
100,000(円) / 1,000(円/日/ロット) / 30(日) ≒ 3.34ロット
すわなち、3.34ロット以上の「ドル円のロングポジション」を1か月保有し続ければ、10万円のスワップを受け取れる計算になります。
ただし、「アメリカ」もしくは「日本」の政策金利に修正があった場合には、スワップポイントが変わるためその都度必要なロットは変化します。
ここで、「元手がいくらあったらスワップだけで月収10万円が実現できるのか」と疑問に思った方も多いと思います。
そこで、次に「3.34ロットでドル円をロングする」場合の「証拠金」はいくらになるか、計算してみます。
ドル円レート 150円、レバレッジ1000倍として計算してみます
必要証拠金 = 150(円) × 3.34(ロット) × 100,000(通貨) / 1000(レバレッジ) = 50,100円
一般的なロスカットレベルは「証拠金維持率」が20%以下になった場合です。
そのため、証拠金から含み損を差し引いた、「有効証拠金」が10,020円以上口座に必要となります。
- 保有ポジションの損益を事前にシミュレーションする
長期で保有するポジションの証拠金を決める時は、取引前に最大で許容する含み損を設定しておくことをおすすめします。
特にスワップを目的としたポジションの証拠金を決める際は損益をシミュレーションしておくことが重要です。
3.34ロットでエントリーした場合、ドル円の「下落値幅」と、「含み損」の関係は以下の通りとなります。
下落値幅 | 含み損 |
-2.5円 | -835,000円 |
-5.0円 | -1,670,000円 |
-10円 | -3,340,000円 |
-20円 | -6,680,000円 |
-50円 | -16,700,000円 |
仮にドル円を「150円」でロングして「100円」まで下落を許容する場合は、-1670万円の含み損を許容できる証拠金を入れておく必要があります。
この場合は「-1670万の含み損」とロスカットにならない最小の「証拠金1万100円」を足して
「1671万100円」以上の証拠金を口座に入れておけば、ドル円「50円」までの下落を許容しつつ、「月収10万円」をスワップとして受け取ることができます。
50円価格が一気に変動することは考えにくいですが、このように事前にリスクを把握しておくことで自分の許容範囲を設定して、証拠金を決めることができます。
ちなみに、1671万円を証拠金として月収10万円、すなわち年収120万円を受け取る場合、リスクもありますが「利回り年7.18%の金融商品」と考えることもできます。
近年のドル円相場は「1か月で10円程度」動くこともあるためスワップ目的で長期保有する場合は、最低300万円の証拠金は入れておくことをおすすめします。
トレードでも稼いで、スワップで月収10万円
ここからは、1か月ずっとポジションを保有するのではなく、「戦略的に売り買い」を繰り返しながら「スワップも受け取れる」手法を紹介します。
- 「ゴトー日ロジック」
手法は一般的な「ゴトー日ロジック」です。
ロジックの詳しい内容や成績については「ゴトー日ロジックをEA」にした記事で紹介していますので、読んでみてください。
この記事で紹介している、「ゴトー日ロジック」はシンプルで「5、10日」の日本時間の深夜にドル円を「ロング」して仲値で売るというものです。
この時、ロールオーバーするためスワップポイントで稼いで、損益もプラスにできます。
エントリーは月6回(2月除く)のため6回のトレードで、目標とするスワップ金額を達成する必要があります。
・月収10万円のスワップ益を目指す場合
100,000(円) / 6(日) / 1000(円/日/ロット) = 16.67ロット
1回の取引に必要になります。
EAの成績を見ると0.1ロット運用で最大ドローダウンが38,200ドルとなっており。この最大ドローダウンに耐えうる証拠金は、16.67 / 0.1 ×38,200 = 6,367,940ドルが必要となります。
この証拠金は一般的な人には現実的な数値ではないため、ゴトー日ロジックだけでスワップ10万円を目指すには難しいかもしれません。他のロジックや他通貨ペアも合わせて10万円を目指すことをおすすめします。
まとめ
FXのスワップポイントは、通貨間の金利差によって発生する利益、または費用で、ポジションを保有することで獲得できます。
この記事では、スワップの仕組みと計算方法、主要海外FXブローカーのスワップポイント、月収10万円をスワップで稼ぐために必要な元手資金について説明しました。
スワップで安定収入を得るためには、高スワップポイントを提供するFXブローカーを選び、定期的にスワップの変動を確認することが重要です。
また、EA(自動売買)を活用することで、効率的にスワップ収入を得ることも可能です。