FXのロット(Lot)とは?国内FXと海外FXで違う?口座の種類による?

この記事では、

ロット(Lot)ってなに?

取引口座によって違いはあるの?

言葉の意味はわかるけど、結局どうやって決めればいいの?

といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、

・FX取引で使われる「ロット」の言葉の意味
・FXブローカーや各口座ごとのロットの定義
・1ロット必要証拠金の計算方法
・損切りから逆算したロットの計算の重要性

について解説します。

FX取引とロットの基本概念の紹介

ロット=通貨量

FX取引では、ロットは通貨の取引単位を示し、トレーダーがどれだけの通貨量を売買するかを表しています

後述する通り、ブローカー・口座によってその1ロットあたりの通貨量は異なります。

このため普遍的な単位ではないので注意してください。

国内FX、海外FXのロットの違い

ポイント
  • 国内FXブローカー  1Lot = 10,000通貨
  • 海外FXブローカー  1Lot = 100,000通貨

国内と海外業者の1ロットあたりの取引数量は違います。ブローカーや口座種別によって例外もありますが、一般的には上記の値となります。

国内FXは単位がひとつ小さいので注意していただきたいです。

口座タイプごとのロットの違い

スタンダード、ミニ、マイクロ、ナノロットなど、同じブローカーの中でも異なる口座タイプを選択することが出来るFXブローカーがあります。この場合には口座タイプごとにロットサイズが定義されており、1Lotあたりの通貨量を小さくし、少額から取引が可能な口座もあります。

特に海外FXブローカーの多くは複数の口座を提供しており、ブローカーごとに特徴があります。

例えばXMの場合について、過去の記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

ロットの計算方法

1ロットあたり必要証拠金の計算方法

FXは預けた証拠金にレバレッジをかけて取引するものです。
このため取引に必要な証拠金以上の証拠金を預けることで大きな通貨量の取引が可能になります。

では実際にFXで取引するのにいくらの証拠金がいるのかを計算してみましょう。

一般にロットの大きさと通貨のレート、レバレッジによって取引するのに必要な証拠金が計算できます。
必要証拠金 = ロット数 × 取引量 × 通貨レート / レバレッジ

取引通貨ペアUSDJPY、参考レート150円、通貨量10,000通貨/Lot、レバレッジ25倍の場合は
1ロットあたり

必要証拠金 = 1 × 10,000 × 150 / 25 = 60,000円/Lot

となります。

なお、口座の通貨がドルだった場合には、必要証拠金は 60,000 / 150 = 400 USD/Lot となります。

リスク(損切り)に応じたロット計算方法とその重要性

実際の取引では許容できるリスク(ここでは損切り)に応じて取引するロットを計算することが不可欠です。

なぜなら、リスクに応じたロットをきちんと計算せずに取引を行うと、ロットが大きすぎたことにより、予期せぬロスカット(証拠金が不足)になってしまう事もあるからです。

そうならないためにも、損切り幅と許容リスクに応じたロットで取引することはトレードに欠かせません。

具体的な計算方法については過去の記事(許容損失とロット計算)で紹介しています。さらに、MT4で使える「自動ロット計算ツール付」の「発注ツール」も無料で配布しておりますのでぜひ活用してください。

取引ツール

まとめ

本記事では、ロットについてその定義から、FXブローカーや口座ごとの取り扱いの違いについて解説しました。

さらにロット数を計算する方法を紹介し、リスクに応じた適切なロットで取引を行う重要性についても紹介しました。
トレードですぐに使える「ロット計算ツール」も配布しておりますので、ぜひご活用ください。

ここに写真
著者:ゆう
FX裁量トレーダーからスタートし、現在はエンジニアの経験を活かしてEAトレードをメインに取引中。トレーダーの方々にEA、インジケータや取引ツールを作成して提供しています。
FX取引の注意点に関しては、金融庁「外国為替証拠金取引について」を参照してください。
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