EAを稼働させるには、「パソコン版のMT4が使える環境」が必要です。
パソコンをお持ちの方は、自分のパソコンでEAを稼働できます。ただし、自分のPCでEAを稼働させる際は「常にPCを起動しておく必要がある」などデメリットも多く、長期で稼働させたい方には、おすすめできません。
一般的にEAを稼働する際は、パソコンを稼働できる環境をレンタルできる「VPS」が使われます。VPSは24時間、365日安定的にEAを稼働できる環境を提供してくれるためEAを長期的に運用したい方には必須です。
本記事では、「VPS」が必要な人から、実際に「VPS」を選ぶ際のポイントを紹介し、最後にMT4の自動売買のおすすめのVPS業者を比較します。
自動売買(EA)を使うために「VPS」が必要な人

VPSが必要な方は、以下のいづれかに該当する人です。
- 24時間安定してEAを運用したい人
- 自宅のネット環境が良くない・不安定な人
- スマホだけでEAを稼働したい人
- MacのPCユーザーの方
MT4のEAはWindows環境下での稼働を前提として作られています。このためWindowsPCを持っていない方はVPSが必要です。
さらにWindowsPCを持っていても自宅で24時間安定的に稼働したい方でもVPSがおすすめです。EAで売買させるためには常にPCをONにしておく必要があり、再起動してしまったり予期せぬ不具合を回避できます。
MT4用VPSを選ぶ際の重要な3つのポイント
VPSには多くの提供業者が様々なプランを提供しています。選び方を間違えると不要なコストが発生したり、動作が不安定になったりする可能性があります。
このため、以下のポイントに注意して選びましょう。
- 価格
- スペック(性能)
- 安定性とサポート体制
まずは、価格について解説します。
価格
VPSの料金は、月額1,000円台の格安プランから高性能なプランまでさまざまです。
- 格安プラン(~2,000円程度):EAの稼働数が少なく、取引頻度が低い人向け
- 中価格帯(2,000円~5,000円程度):複数のEAを同時に運用する人向け
- 高価格帯(5,000円以上):スキャルピングなど高頻度取引や処理の重たいEAの人向け
もちろん価格は安くければ嬉しいですが、安いプランにはそれなりの理由があります。自分の稼働したいEAの「数」「取引頻度」「処理の重さ」や「業者の信頼度」によって選ぶといいです。
さらに、注意が必要なのは業者によっては「最低利用期間」が指定され途中解約できなかった、基本料金の他に「追加費用」がかかる場合もあります。契約する前によく確認しましょう。
長期利用を考えている場合、年額払いで割引が適用されるVPSを選ぶとコストを抑えられます。
スペック(性能)
VPSの性能は、以下の3つの要素で決まります。
- CPU:処理能力を左右する重要な要素。EAの稼働数が多い場合は高性能なCPUを選ぶ
- メモリ:MT4の同時起動数に影響。最低でも2GB、複数のMT4を使うなら4GB以上推奨
- ストレージ:SSD対応のVPSを選ぶと処理速度が向上し、EAの動作がスムーズになる
これらのスペックが不足すると、MT4の動作が遅くなったり、最悪の場合VPSが落ちたりするリスクがあるため、慎重に選びましょう。
スペックと稼働できるMT4とEAの数の対応は以下のとおりです。(稼働するEAの機能によって、数は変動します。以下は一般的なEAの場合の目安です。)
メモリ (RAM) | CPU (コア数 & 周波数) | MT4稼働数 | EAの稼働数 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
2GB | 1コア / 2.0GHz | 1~4 | 5~10 | 軽量なEAのみ。スキャ系には向かない。 |
4GB | 2コア / 2.5GHz | 5~7 | 10~20 | 軽量スキャ・デイトレEAなら運用可能。 |
6GB | 3コア / 3.0GHz | 8~12 | 15~25 | EAの種類によるが、スキャ系ならこの辺りが最低限。 |
8GB | 4コア / 3.0GHz | 10~15 | 20~40 | ブレイクアウト系やスキャ系も対応可。 |
16GB | 6コア / 3.5GHz | 15~20 | 30~50 | 高負荷EAも安心して運用可能。 |
32GB | 8コア / 4.0GHz | 20~30 | 50~80 | ほぼすべてのEAを安定運用可能。 |
64GB | 12コア / 4.5GHz | 30~40 | 80~120 | 高負荷なインジケーターも併用可。 |
「VPSのスペック」と「稼働できるEAの数」については、下記の記事で詳しく解説しています。
安定性とサポート体制
安定した運用を続けるには、以下の点も確認することが重要です。
- サーバーの稼働率:稼働実績が高く、過去の不具合が少ないVPSを選ぶ
- サポート体制:トラブル時の対応が迅速なVPSを選ぶ(24時間対応のサポートが理想)
- プランの変更の柔軟性:EAの稼働数を変える場合にプラン変更できると楽
VPSはMT4の自動売買を安定させるために重要な要素です。「価格」「スペック」「サポート体制」をしっかり比較し、自分の取引環境に最適なVPSを選びましょう。
MT4が使えるVPS業者の比較

ここでは、MT4が使えるVPS業者の中でも「価格」「スペック」「安定性とサポート」のバランスの取れた3つのおすすめ業者を比較します。
<比較する業者>
「ABLENET VPS」はVPS提供実績が長く老舗の業者です。さらにこれまで大規模障害なく稼働しており、信頼性も高いです。
「お名前.com デスクトップクラウド」は上場企業の「GMOインターネット株式会社」が運営しています。「シンクラウドデスクトップ」は近年リリースされた新しいサービスです。
それぞれの業者からお客様の要望合わせた、「料金プラン」が提示されています。
ここからは、価格と稼働するEAの数に着目してスペック毎に比較していきたいと思います。
少額・少数のEA(1~5個)を稼働する場合(低スペック)
まずは、とりあえず少額でEAを稼働させてみたい方(低スペックでOK)におすすめの料金プランの比較です。
同じようなスペックで料金を比較できるように、EAの稼働に最低限必要な「2GBのメモリ」を搭載しているプランを比較しています。
項目 | ABLENET VPS | お名前.com デスクトップクラウド |
シンクラウドデスクトップ |
---|---|---|---|
サービス |
|
|
|
料金 (1ヶ月契約) |
1,931円 (新規契約) | 2,640円 ※サービス維持調整料別途418円) |
3,580円 |
最低利用期間 | なし | 3ヶ月間 | 3ヶ月間 |
メモリ | 2GB 増量中(※通常1GB) | 2GB | 2GB |
vCPU | 2コア | 2コア | 2コア |
ディスク容量 (NVMe) |
60GB SSD 100GB HDD |
150GB | 150GB |
初期費用 | 無料(新規契約) | 無料 | 無料 |
別途費用 | なし | サービス維持調整費: 17% | なし |
リモートデスクトップ 接続料金 |
月額1,320円/ユーザー | 無料 | 無料 |
OS | Windows Server 2016~2022 | Windows Server 2019 | Windows Server 2022 |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
回線速度 | 200Mbps共有 | 10Gbps共有 | 10Gbps共有 |
リンク | 詳細はこちら
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詳細はこちら
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詳細はこちら
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おすすめは「ABLENET VPS」です。価格が安く、最低利用期間の指定もないためいつでも解約できます。ただし、リモートデスクトップを使いたい場合は別途費用がかかるので注意してください。

スキャルピングや高負荷のEAを稼働する場合(中スペック)
スキャルピングや高負荷EAを運用したい場合は、「3コア、メモリ5~6GB」以上が安心です。
項目 | シンクラウドデスクトップ | お名前.com デスクトップクラウド |
ABLENET VPS |
---|---|---|---|
サービス |
|
|
|
料金 (1ヶ月契約) |
6,250円 | 5,610円 ※サービス維持調整料別途953円) |
6,017円 |
メモリ | 5GB | 5GB | 6GB 増量中(※通常4GB) |
vCPU | 4コア | 3コア | 4コア |
ディスク容量 (NVMe) |
200GB | 150GB | 150GB SSD 200GB HDD |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料(新規契約) |
別途費用 | なし | サービス維持調整費: 17% | なし |
リモートデスクトップ 接続料金 |
無料 | 無料 | 月額1,320円/ユーザー |
OS | Windows Server 2022 | Windows Server 2019 | Windows Server 2016~2022 |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
回線速度 | 10Gbps共有 | 10Gbps共有 | 200Mbps共有 |
リンク | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
スキャルピングなどの高負荷EAを稼働するにはメモリやコア数も重要ですが、回線速度も非常に重要です。
その点でバランスが良いのは「シンクラウドデスクトップ」です。価格は「ABLENET VPS」よりも多少高いですが、回線速度が早いです。さらにリモートデスクトップが無料で使えるので「EAのトレード状況」をスマホからでも確認できます。

多くのEAを安定して稼働したい場合(高スペック)
たくさんのEAを安定して運用したい場合は、「6コア、メモリ16GB」以上がおすすめです。
お名前.comのサービスでは、9GBのプランまでしか提供されていないため、ここでは省略します。
ハイスペックが要求される場合は、回線速度も早く、10コアある「シンクラウドデスクトップ」の方がコストパフォーマンスは良いです。
ただし、VPSを提供している実績が短く、信頼性は判断がつかないところもあります。心配な方は27年以上大規模な障害が起きていない「ABLENET VPS」がおすすめです。
