この記事では
・自動売買ツール(EA)の仕組みや選び方がわからず、導入が不安
・FXで24時間相場を監視するのが大変で、もっと効率的に運用したい
・感情的にならず、トレードできる方法が知りたい
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- FX自動売買(EA)とは何か、その仕組みと特徴
- 初心者でも簡単に始められるEAの導入方法と設定手順
- EAを利用して成功するための資金管理や運用のコツ
この記事では
・自動売買ツール(EA)の仕組みや選び方がわからず、導入が不安
・FXで24時間相場を監視するのが大変で、もっと効率的に運用したい
・感情的にならず、トレードできる方法が知りたい
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
を解説します。
コンテンツ
FX取引に興味はあるものの、時間がない、または相場分析に自信がないという方も多いのではないでしょうか。
仕事や家事に追われる毎日で、常に相場をチェックし続けることは難しいですよね。FXをはじめても、感情的になってしまい、冷静な判断ができずに損失を出してしまった経験がある方もいるかもしれません。
そんな悩みを抱える方々にとって、FX自動売買(EA)は「新たなFX取引の選択肢」となります。
FX自動売買(EA)は、「Expert Advisor」の略称で、事前に設定されたルールに基づいてコンピューターが自動的にFX取引を行うシステムです。トレーダーの代わりにプログラムが24時間365日、市場を監視し、ルールで設定した条件を満足すれば、自動的に売買を実行します。
EAを利用することで、初心者でも専門知識がなくてもFX取引を行うことができ、時間的制約を受けずに24時間取引が可能になります。
自動売買は、次のステップで動作しています。
EAは、テクニカル指標、価格のパターン、時間帯など、様々な要素を組み合わせて取引ルールを作成することができます。
これにより、人間では困難な複雑な分析や高頻度取引も可能になります。
本サイトで紹介しているEAを事例に、自動売買について具体的に紹介します。紹介するの詳細についてはこちらの記事で確認してください。
このEAはいわゆる「アノマリーEA」に分類される、特定の決まった時間や時期にトレードを行う手法で開発したものです。具体的な、ロジックは以下の通りです。
・ロジックの背景
ゴトー日には、ドルの実需が増加するため、仲値に向けてドル円が上昇しやすい傾向
・取引ルール
ゴトー日の日本時間深夜にドル円買いエントリーする。仲値1分前の9時54分に必ず決済
ルールはこれだけのシンプルなEAですが、裁量トレードではこの取引を実行しようとすると、日本時間の深夜にエントリーしなければならないので難しいです。
ですが、EAでコンピューターにトレードしてもらうことでゴトー日を忘れることなく、優位性の高いトレードを繰り返すことができます。
FX自動売買(EA)と裁量トレードには、以下の違いがあります。
違い | 裁量トレード | 自動売買 |
---|---|---|
取引判断 | トレーダーの経験や感覚 | プログラムされたルールに基づいて機械的 |
高度な分析 | その場の状況に応じて柔軟に戦略を変更 | 市場環境の変化に応じた調整が困難 |
複数通貨ペア | 同時に監視できる通貨ペアには限界 | 多数の通貨ペアを同時に監視・取引可能 |
取引時間 | トレーダーの生活リズムに制限 | 24時間365日稼働可能 |
取引速度 | 人間の反応速度に依存 | ミリ秒単位での高速取引が可能 |
感情 | 恐怖や欲などの感情が判断に影響する可能性 | 感情に左右されず、一貫した取引が可能 |
このように、EAと裁量トレードにはそれぞれ特徴があり、トレーダーの目的や取引スタイルに応じて選択することが重要です。
FX自動売買(EA)には、多くのトレーダーにとって魅力的なメリットがあります。ここでは、その主要な3つのメリットについて詳しく解説します。
FX自動売買(EA)のメリットの一つは、専門知識がなくても初心者でも比較的簡単に始められることです。
FX取引は専門知識のいる高度な世界です。初心者がいきなりうまくいく世界ではありません。これだけは断言できます。取引手法の確立、相場分析、資金管理、メンタルコントロールと経験がない人にはやることが多すぎます。
EAを使えば、それらすべてを自分だけで行う必要がなくなります。もちろん全くやらなくていいかと言われればそうではありませんが、少なくともすべてを自分でやる必要がないです。
さらに、EAを利用しながら、徐々にFX取引の仕組みや市場の動きを学ぶことができます。これは、実践的な学習方法として効果的です。
裁量トレードでは、ひとの感情がトレードに大きな影響を与えることがありますが、EAはその心配がありません。
トレーダーは、損失を被ると感情的になりがちです。いつも通りのトレードができないと取り返しのつかないことになります。欲が出て、利益を求めて適切な利益確定のタイミングを逃すことがあるかもしれません。
EAは、プログラムされたルールに従ってコンピューターが取引を行います。EAを利用すれば、感情的な判断によるリスクがありません。トレーダーのストレスも大幅に軽減できます。
FX市場は24時間稼働できます。これによって、世界中の主要な取引時間帯をカバーできるため、自分の生活リズムに関係なく取引が可能になります。
市場が動いている時間帯を最大限に活用することで、より効率的な資金運用が可能になります。さらに、複数の通貨ペアを同時に取引でき、リスク分散と利益機会の増加が期待できます。
以上のメリットから、FX自動売買(EA)は多くのトレーダー、特に初心者や時間的制約のある方々にとって、非常に魅力的なツールであると言えます。
FX自動売買(EA)には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。以下では、主要な3つのデメリットについて詳しく解説します。
FX自動売買(EA)の最大のデメリットの一つは、急激な相場変動に対して柔軟に対応することが難しい点です。
EAは事前にプログラムされたアルゴリズムに基づいて取引を行うため、予期せぬ市場の動きに対して即座に適応することができません。
例えば、以下のような状況で問題が発生する可能性があります
このような急激な変化が起こった場合、EAは従来のパターンに基づいて取引を続けてしまい、大きな損失につながる可能性があります。人間のトレーダーであれば、このような状況下で取引を一時停止したり、戦略を変更したりすることができますが、EAにはそのような柔軟性がありません。
多くのFX自動売買(EA)システムは、その内部のトレードロジックを公開していません。
これには以下のようなデメリットがあります。
これらの理由から、トレードロジックが公開されていないEAを使用する際は、十分な注意が必要です。
一部のFX自動売買(EA)ツールは、複雑な設定オプションを持っているため、高度な知識がないと設定ができません。
設定が複雑であればあるほど、誤った設定をしてしまうリスクが高くなります。これは予期せぬ損失につながる可能性があります。多くの設定するべき「パラメーター」がある場合、どのように設定するかで成績が大きく変わってしますので特に注意が必要です。
これらのデメリットを考慮すると、FX自動売買(EA)を選択する際は、使いやすさと設定の柔軟性のバランスを慎重に検討することが重要です。また、複雑なEAを使用する場合は、十分な学習と練習の時間を確保することをおすすめします。
FX自動売買(EA)を選ぶ際には、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。優秀なEAを選ぶことで、より安定した収益を得られる可能性が高まります。
EAのトレードロジックを理解することは、その性能を評価する上で非常に重要です。まずはロジックが公開されているかを確認しましょう。過去の相場にフィットさせただけのなんちゃってEAに騙されることがなくなります。
ロジックが公開されているEAを選ぶことで、以下のメリットがあります。
ですが、ロジックが公開されていないものも多いです。開発者にとってロジックは飯のタネのため後悔したくないものです。
その場合は、開発者の信頼性や実績を慎重に確認しましょう。実績があれば、信頼できるロジックを持っている証明になります。実績の確認方法は、実際のトレードの証明である、「フォワード結果」を確認します。
EAの性能を評価する上で、フォワードの結果は非常に重要な指標です。
バックテストとフォワードの結果を比較することで、EAの一貫性と信頼性を評価できます。ただし、過去の実績が必ずしも将来の成績を保証するものではないことに注意が必要です。
ドローダウン率とプロフィットファクターは、EAのリスクと収益性を評価する上で重要な指標です。
ドローダウン率:
プロフィットファクター:
これらの指標を組み合わせて評価することで、EAのリスクと収益のバランスを判断できます。
取引回数と勝率・RRは、密接に関係するので注意してください。
取引回数:
勝率・RR(リスクリワード):
取引回数と勝率のバランスを見ることで、そのEAがどのような特性を持っているかを理解できます。自身のリスク許容度や投資スタイルに合ったEAを選ぶことが重要です。
FX自動売買(EA)を始めるには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。ここでは、具体的な手順を詳しく説明していきます。
FX自動売買(EA)を始める上で、最初に行うべき重要な事は、信頼できる海外FX業者を選ぶことです。
まずは、下記の点に注意して業者を選びましょう。
まずは、MT4の取引プラットフォームを提供している業者を選ぶことが基本です。FX業者によっては独自のEAを業者の広告としてアピールしているところもありますが、利用しないように気をつけてください。業者がおすすめするということは、業者が儲かるようにプログラムされている可能性が高いです。
MT4でEAを利用することで、自分でEAを選んで納得した上でEAが利用できます。
次に取引コストが低い業者を選びましょう。業者ごとにスプレッドが違うので最終的な利益も大きく異なってきます。そして、レバレッジにも注意しましょう。レバレッジが大きな業者を選ぶことで小額からEAを利用できます。
最後に自分の資金の安全性を確保するためにも、適切な金融ライセンスを保有している業者を選びましょう。信頼できる業者を選ぶことで、資金の安全性が確保され、スムーズなEA運用が可能になります。
次のステップは、VPSサーバーの契約とMT4のインストールです。PCだけでEAを運用することもできますが、常にPCを起動しておくことや、ネット環境や停電などのリスクを加味するとVPSで運用したほうが安心です。
VPSサーバーの選び方
VPSを使用することで、自分のパソコンの電源を切っていても24時間EAを稼働させることができます。また、安定した環境でEAを運用できるため、トラブルのリスクを軽減できます。
最後は、EAのインストールと設定です。
利用したいEAが決まったら、ex4ファイルをダウンロードして準備します。これがEAの実行ファイルです。ファイルが準備できたら、以下の手順でMT4にEAをインストールします。
MT4にEAがセットできたら、利用したい通貨ペアのチャートにEAを設定します。詳しくは上記の記事で説明しています。
リアル口座で稼働する前に、必ずデモ口座で意図したとおりに取引が行われるか確認します。正常に稼働することが確認できたら、いよいよリアル口座で運用スタートです。
自動売買で成功するには経験も必要ですが、何よりもEAの性能を理解して、事前の想定から逸脱していないかを日々確認することが重要です。
FX自動売買(EA)で成功するためには、適切な資金管理と運用が不可欠です。
EAのバックテストやフォワード結果から最大ドローダウンを確認し、その2倍程度のドローダウンは許容できるような資金管理がおすすめです。実際に運用すると思った以上にドローダウンが大きくなることが少なくありません。ドローダウンをみてギリギリの資金管理にならないように心がけましょう。
FX自動売買(EA)は、プログラムに基づいて自動的に取引を行いますが、相場状況に応じた対応も重要です。
例えば、重要な経済指標発表前後は、一時的にEAの稼働を停止したり、EAのパフォーマンスを定期的に評価し、必要に応じて調整や入れ替えを行うことで成績の改善につながります。
FX自動売買(EA)を成功させるためには、バックテストとの乖離がないかを常にモニタリングすることが重要です。
必ずリアルタイムのパフォーマンス監視してください。特に勝率、平均利益、ドローダウンはバックテストと比較して確認します。乖離が大きい場合は、取引条件が影響していないか確認し、問題ない場合はEAの稼働を停止します。
取引条件とは、スプレッドやスワップなどのコストに加え、スリッページも含まれます。これらの条件がバックテストと同じような条件になっていない場合は、そもそもバックテストと比較ができません。EAとFX業者の相性が悪いため、業者を変える必要が出てきます。
取引条件に問題がない場合は、単純にEAの成績が良くないということになるので、EAの稼働を停止します。
バックテストとの乖離を常にモニタリングし、必要に応じて適切な対応を取ることで、FX自動売買(EA)の長期的な成功確率を高めることができると考えられます。
無料のFX自動売買(EA)の信頼性については、提供者によるので一概に危険とは言えません。逆に有料のEAでも粗悪品もありますので、無料・有料問わずEAの選択には注意してください。
EAのリスク
EAの信頼性を確認するためには、以下のステップで利用することをおすすめします。
無料EAを使用する際は、「無料だからいいや」という安易な選択をせず、常に慎重な姿勢で運用することが重要です。信頼性の確認には時間がかかりますが、それによって将来的なリスクを大幅に軽減できます。
「XM」がEA運用におすすめです。その理由は下記の通りです。
XMでは一定の条件を満たすと、無料でVPSが利用可能です。VPSを使用することで、24時間365日安定してEAを稼働させることができます。
さらに高いレバレッジで、低スプレッドで安定した価格を提供しています。日本で常にランキング上位に来るFX業者で信頼性も高いです。
FX自動売買(EA)には、様々な種類とストラテジーがあります。
アノマリー系:
スキャルピング系:
ナンピン系:
ブレイクアウト系:
これらの他にも、トレンドフォロー系、レンジ系など、様々な種類のEAが存在します。1つのEAに頼りすぎず、複数のEAを組み合わせてポートフォリオを組んでリスク分散を図ることも、安定した運用につながります。
本記事では、EAの始め方について解説しました。初心者の方でもEAを活用することで簡単にFX取引ができますが、EAの選定はよく吟味をしましょう。
EAだけではなく、稼働するFX業者やVPS選びも成功へ欠かせない要素です。後悔しないように、よく比較して選ぶことをおすすめします。