
この記事では
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- FXゴールド取引が難しい訳
- ゴールドの値動きのパターン
- 初心者がゴールドで成功する方法
を解説します。
先に結論を言いますが、ゴールドは「値動きのパターンがある」ので取引は「簡単」です。
この記事では、なぜ多くの人がゴールド取引が難しいと思うのか理由を分析したうえで、それを解決できる値動きのパターンを紹介します。
ゴールドは通貨などと比べて、ボラティリティ(値動き)が大きいため、「損益が荒れやすく」取引が難しい原因となっています。
下表は1日の値幅(高値-安値)を1年間計測して、「平均したpips」です。
ドル円などの主要通貨と比較して、明らかにゴールドは「値動きが大きい」ことが分かります。値動きが大きいと、小さなロットで取引した場合でも損益は大きく変動します。
そのため、ゴールドの値動きの大きさを始めて経験する人は、ゴールドの取引を「難しい」と感じます。
ゴールドの取引は、値動きが大きいので、即座に売買の判断ができる「対応力」がとても重要になります。
FX取引ではテクニカル分析を根拠に取引しているトレーダーも多いです。しかし、ゴールドは現物資産のため、為替とは少し前提が異なります。
金価格は様々な要因によって左右されます。近年では、新型コロナの流行による世界的な不況後、通貨の供給によってインフレが加速し金価格は史上最高値を更新しています。
「有事の金」と呼ばれることもある金は、紛争などのリスクが高まると「現物資産へ現金を換金する人」が多くなり価格が上昇します。
FXの世界で金はドル建て(XAU/USD)で取引されることが一般的です。
そのため、ドル高やドル安も金価格に影響します。
各国の中央銀行はリスクヘッジとして「金を資産として保有」しています。
アメリカは約8,100ton、ドイツで約3,300ton、中国が約2,200ton、日本も約840tonの金を保有しており近年は多くの国で金の保有量が増加していることが確認されています。※データは下記のサイトから引用
各国の購入量は多く、ゴールド取引の中では「超大口の取引」と言えます。
そのため金価格への影響が大きいのですが、いつ購入するかは公表されていません。
各国の金の購入や売却が行われると、一方向に相場が動いたり、トレンドが変化する場合もあり、これがゴールドの取引を難しくしています。
以上が「ゴールドの取引が難しい」と感じるトレーダーが多い理由です。
このように金は為替とは異なり現物の需給の影響が大きいので、FXトレーダーにとっては難しいかもしれません。
しかし逆に言えば、「現物資産であることを活かしてトレード」すれば為替よりも簡単にトレードできます。
地政学リスクなどの予見できないことはありますが、平時に、いつ金が「買われて」、「売られる」のかパターンがあるので、それを把握しておけば、さらに「取引の難易度を低くできます」。
大前提として、長期間で見れば「金(ゴールド)」は価格が上昇しています。今後も有事の時やインフレ対策として金の価値は「右肩上がり」となることが予測されます。
現物資産など長期で保有する場合は、「ロング(買い)」のポジションが圧倒的に有利です。ただし、これは長期の話です。デイトレードやスキャルピングなど短期トレーダーにとっては、適切なタイミングでポジション決済や、時には「ショート」することも有効な戦略です。
ゴールドはアジア時間から、価格が上昇し、欧州時間でピークとなる傾向があります。この傾向を頭に入れておくだけで、「デイレード」がとても簡単になります。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。ゴールドの値動きの分析結果について知りたい人は、参考にしてください。
前述の通り、ゴールドの「価格は朝上げて、夕方にピークを打つ」大きな流れはありますが、これはあくまでも毎日の値動きを「平均した結果」です。
価格は上がる日・時間もあれば、下げる日・時間もあります。
全体的に見れば価格は上がりやすいですが、ボラティリティが大きいこともあり、「極端に下げる日」もあることを考慮してトレードする必要があります。
値動き7パターン
パターン1は、「最も王道のパターン」です。
朝は日足始値の上で推移して、夕方(欧州時間)でピークを打って下げる値動きです。前述した平均的なゴールドの値動きを象徴する必勝パターンです。
パターン2も、欧州時間にピークを打つのはパターン1と同じです。異なるのは、東京時間に下げることです。
東京時間の始まる少し前から下げ始め、仲値が底値になり、ロンドン時間の始まる前に上がり始めることが多いです。
これは、ゴトー日仲値にかけてドル円が上昇しやすいことに影響されていると考えられます。ドルが上がるためそれにつられて、ドル建てのゴールドの価値は下がります。
ゴトー日についてはこちらの記事で詳しく分析した結果を解説していますので、読んでみてください。
パターン3はレンジになるパターンです。基本は欧州時間が高値、NY時間が安値になりやすいです。
レンジ相場では、ゴールドの値動きの限界量を分析した結果に基づく、限界値幅との相性が抜群です。
ゴールドの取引が難しい理由なのかで「ボラティリティ」が大きいことがひとつの理由でした。
ですが、この限界値幅を知っていれば、事前にどこまで値動きが動くのか予見できるのでボラティリティの大きさに悩むことを少なくできます。
パターン4は始値と限界値幅の間でレンジになりながら、じわじわ上昇(下降)していくパターンです。
この相場は一番わかりやすいので、トレードが比較的簡単です。
一度限界値幅の上限にタッチして「始値」に戻ってきたときに「サポート」されたことを確認して順張りするだけです。(上昇、下降の両方とも有効です。)
パターン5は限界値幅を飛び越えてしまった場合に、行き過ぎで始値に戻ってくるパターンです。
特に、東京時間に行きすぎるとロンドン時間で戻しやすいので、絶好のチャンスになります。
上昇だけでなく、下落している場合も同様にロンドン時間で反転しやすいので行き過ぎていると判断した場合は逆張りで狙うと勝率が上がります。
ただし、高値や安値をさらに更新していく場合もあるので、トレードする時はきちんと損切を入れておくことをおすすめします。
パターン6,7はイレギュラーなパターンです。
パターン6は指標待ちでボラティリティがない相場から、指標後に一気に動きパターンです。
ボラティリティのない相場の場合は、トレードが非常に難しいので、エントリーは控えるようにしましょう。
影響の大きな経済指標については、こちらの記事でまとめています。チェックしていただき、トレードしてはいけない時間を確認してください。
パターン7もイレギュラーなパターンです。
前日市場が休場(特に週の中で祝日などがある)の場合や、前日に米国の指標が出て、翌日東京や欧州がそれに反応する場合は、これまで紹介したパターンに当てはまらない一方的な値動きになることが多いです。
これまでに紹介した値動きは、「主なゴールドの値動きのパターン」です。
これらのパターンは過去の市場を分析した結果、確率的に発生しやすいものをパターンにまとめたものになります。
そのため、パターン以外の値動きになる場合もあります。その場合はトレードしないことをおすすめします。
繰り返しになりますが、確率的にはパターンの値動きになることが多いので、トレードを何度もするうちにこれらのパターンに出くわして大きな利益を得ることができます。
前述の通り、ゴールドの値動きにはパターンが多くあり、これらを意識してトレードするだけで、大きく成績を向上することができます。
しかし、初心者のトレーダーにとっては、どのパターンに当てはまるか判断すること自体が難しいかもしれません。
ゴールドは値動きが大きく、一瞬の判断が遅れただけで大きな損失につながることもあります。
このため、特に初心者のトレーダーには、きちんとした分析に基づいた自動売買を利用して値動きの特徴を覚えることをおすすめします。
ここでは、ゴールドの値動きの特徴を生かした、EAを紹介します。
ゴールドには、値動きのパターンがあることはご理解いただけたかと思います。
ここでは、その「パターンを活かしたEA」を紹介します。
詳しい内容はこちらの記事で紹介していますので、ここでは概要だけさらっと説明します。
内容としては、「朝買って夕方に売る」だけです。
こんなシンプルな手法で大丈夫?と思われたかもしれませんが、バックテストの結果を見てみてください。
それだけでよい成績をだせてしまいます。気になる方は上記のリンクからご確認お願い致します。
こちらの手法については、公式ラインに登録していただいたかた限定で公開していますので、知りたい方は下記の公式ラインからお問い合わせください。
本記事では、ゴールドの取引が「難しい」と感じている方や難しそうと不安を抱えている人に向けてゴールドの取引が「簡単」であることを分析結果に基づく根拠を示しながら説明しました。
もちろん、すべての人にとって最初から「簡単」ですと言っているわけではありません。
ゴールドの値動きには「パターン」があるので、それを頭に入れて、状況判断を適切に行えば「簡単」に取引の成績を向上できるという意味で「簡単」と結論を述べさせていただきました。
ぜひ、パターンを覚えて、知っているパターンの時だけトレードをするようにしてみてください。