この記事では
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
・FX取引で使われる「pips」の意味
・FXやCFDの通貨ごとの1pipsの定義
・pipsから損益金額の計算方法
・クロス円以外の通貨の損益計算方法
を解説します。
FXのpipsとは
pipsの意味は「値動きの最小単位」

pips(ピップス)とは「percentage in point」の略であるpipを複数形にしたものです。
FXの様々な通貨の値幅を統一し
ひとつの共通単位で表したもの
この記事では
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
・FX取引で使われる「pips」の意味
・FXやCFDの通貨ごとの1pipsの定義
・pipsから損益金額の計算方法
・クロス円以外の通貨の損益計算方法
を解説します。
pips(ピップス)とは「percentage in point」の略であるpipを複数形にしたものです。
FXの様々な通貨の値幅を統一し
ひとつの共通単位で表したもの
「pips」が使われる理由としては、FXやCFDではそれぞれの通貨が「異なる単位」で価格が数えられるためです。
例えば「ドル円が1円10銭下落」や「ポンドドルが0.1ドル上昇」と伝えられても通貨ペアごとに単位が異なるためにトレーダーにとってはどの程度の値動きなのか、感覚的に判断するころが難しいです。
そこでFXでは、様々な通貨をトレードしているトレーダーが「統一した単位」で値幅を理解できるように、「pips」という共通の単位を設定しています。
通貨ごとに1pipがいくらを示すかの定義は異なります。
以下に例を示します。
通貨ペア/CFD | 1pipの値 | 100pipsの値 | 例 (10pips上昇時) |
---|---|---|---|
ドル円 (USDJPY) | 0.01円 (1銭) | 1円 | 140.00 → 140.10 |
ポンド円 (GBPJPY) | 0.01円 (1銭) | 1円 | 180.00 → 180.10 |
ユーロ円 (EURJPY) | 0.01円 (1銭) | 1円 | 160.00 → 160.10 |
ポンドドル (GBPUSD) | 0.0001ドル (0.01セント) | 0.01ドル (1セント) | 1.1000 → 1.1010 |
ユーロドル (EURUSD) | 0.0001ドル (0.01セント) | 0.01ドル (1セント) | 1.0500 → 1.0510 |
ゴールド (XAUUSD) | 0.1ドル | 10ドル | 2100 → 2101 |
SP500Index | 0.1ドル | 10ドル | 4500 → 4501 |
・ドル円やポンド円、ユーロ円などのクロス円の場合
→1pip = 0.01円(1銭)
→100pips = 1円
・ポンドドル、ユーロドルなどのドルストレートの場合
→1pip = 0.0001ドル(0.01セント)
→100pips = 0.01ドル(1セント)
・ゴールド(XAUUSD)やSP500Indexなどのドル建てCFD場合
→1pip = 0.1ドル
→100pips = 10ドル
※上記は一般的な数値であり、FX会社によっては異なる値を定義している場合があります。
使用されているブローカーのアナウンスを確認してみてください。
ここまでの説明でpipsについて解説してきました。
pipsについては理解できたけど、10pipsは実際の金額にするといくらなの?と疑問に思っていませんか。
ここからは、実際のFX取引で「○○pips価格が動いた場合に発生する損益」について解説していきます。
損益は取引した数量(ロット)によって金額は変わってしまうため、ここでは「1ロット」(100,000通貨)当たりの金額を算出する方法を紹介します。
なお、ロットってなに?って方に向けて下記の記事で「ロット」について解説していますので読んでみてください。
計算方法は
損益 = (pips) × (1pipsあたりの価格) × (取引数量) となります。
実際の計算例を以下に示します。ご自身がトレードしている通貨に応用して計算してみてください。
・ドル円の場合(クロス円は同様)
①+10pips獲得した場合
10pips×0.01(円)×1ロット(100,000(通貨))=10,000円
②-30pips損した場合
-30pips×0.01(円)×1ロット(100,000(通貨))=-30,000円
・ユーロドルの場合(ドルストレートは同様)
①+10pips獲得した場合
10pips×0.0001(ドル)×1ロット(100,000(通貨))=100ドル
②-30pips損した場合
-30pips×0.0001(ドル)×1ロット(100,000(通貨))=-300ドル
・ゴールドの場合
①+10pips獲得した場合
10pips×0.1(ドル)×100,000(通貨)=100,000ドル
②-30pips損した場合
-30pips×0.1(ドル)×100,000(通貨)=-300,000ドル
これでpipsから損益が計算できるようになりました。
損益を計算した通貨が、取引口座の証拠金通貨と違う場合はどうすればいいのでしょうか?
例えばユーロドルの損益が+100ドルとなったが、証拠金通貨が「円」で損益を累計している場合です。
このような時には、以下のようにドルを円に変換します。
・口座通貨が円の場合
①ユーロドルで+10pips獲得した場合
10pips×0.0001(ドル)×100,000(通貨)=100ドル
ドル円が150円の場合
100(ドル)×150(円/ドル)=15000円 となります
逆に、口座の通貨がドルでpipsから計算した損益が円の場合には、円をドルに変換します。
・口座通貨がドルの場合
②ポンド円で+30pips獲得した場合
30pips×0.01(円)×100,000(通貨)=30,000円
ドル円が150円の場合
30,000(円)÷150(円/ドル)=200ドル となります
FXのpipsについて、その意味と使い方、そしてpipsから損益を計算する方法まで具体例を交えながら解説しました。
実際のトレードでは毎回手で計算するのが面倒なため、エクセルなどの計算ソフトやブローカーが提供している計算ツール、もしくはMT4で使える取引ツールなどを活用すると、損益が即座に把握できて安心してトレードすることができます。
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