pipsとは?FXやCFDでの使い方から計算方法まで具体的にわかりやすく解説
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この記事では
10pipsっていくら?
どうやってpipsから損益額を計算するの?
EAの説明に平均利確20pipsて書いてあるけどすごいの?
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
・FX取引で使われる「pips」の意味
・FXやCFDの通貨ごとの1pipsの定義
・pipsから損益金額の計算方法
・クロス円以外の通貨の損益計算方法
を解説します。
著者:ゆう
FX裁量トレーダーからスタートし、現在はエンジニアの経験を活かしてEAトレードをメインに取引中。トレーダーの方々にEA、インジケータや取引ツールを作成して提供しています。
FXのpipsとは?
pipsの意味とは?値動きの最小単位
「percentage in point」の略であるpipを複数形にしたものがpips(ピップス)です。
「pips」が使われる理由としては、FXやCFDがそれぞれ異なる単位で数えられるためです。
例えば「ドル円が1円10銭下落」や「ポンドドルが0.1ドル上昇」と伝えられても通貨ペアごとに単位が異なるためにトレーダーにとってはどの程度の値動きなのか、感覚的に判断するころが難しいです。
そこでFXでは、様々な通貨をトレードしているトレーダーが容易に値幅を理解できるように、「pips」という共通の単位を設定しています。
通貨ごとの1pipの定義
通貨ごとに1pipがいくらを示すかの定義は異なります。
以下に例を示します。
・ドル円やポンド円、ユーロ円などのクロス円の場合
→1pip = 0.01円(1銭)
→100pips = 1円
ドル円が140.00円から140.10円に上昇した場合は10pipsの上昇となります。
・ポンドドル、ユーロドルなどのドルストレートの場合
→1pip = 0.0001ドル(0.01セント)
→100pips = 0.01ドル(1セント)
ユーロドルが1.1000円から1.0990円に下落した場合は10pipsの下落となります。
・ゴールド(XAUUSD)やSP500Indexなどのドル建てCFD場合
→1pip = 0.1ドル
→100pips = 10ドル
XAUUSDが2100ドルから2130ドルに上昇した場合は300pipsの上昇となります。
※上記は一般的な数値であり、FX会社によっては異なる値を定義している場合があります。
使用されているブローカーのアナウンスを確認してみてください。
1pipはいくら?
ここまでの説明でpipsについて解説してきました。
pipsについては理解できたけど、10pipsは実際の金額にするといくらなの?と疑問に思っていませんか。
損益は取引した数量(ロット)によって金額は変わってしまうため、ここでは100,000通貨当たりの金額を算出する方法を紹介します。
なお、ロットってなに?って方に向けて「ロット」について解説していますので読んでみてください。
pipsから損益金額の計算方法
実際に計算した例を以下に示します。
クロス円
・ドル円の場合(クロス円は同様)
①+10pips獲得した場合
10pips×0.01(円)×100,000(通貨)=10,000円
②-30pips損した場合
-30pips×0.01(円)×100,000(通貨)=-30,000円
ドルストレート
・ユーロドルの場合(ドルストレートは同様)
①+10pips獲得した場合
10pips×0.0001(ドル)×100,000(通貨)=100ドル
②-30pips損した場合
-30pips×0.0001(ドル)×100,000(通貨)=-300ドル
ゴールド
・ゴールドの場合
①+10pips獲得した場合
10pips×0.1(ドル)×100,000(通貨)=100,000ドル
②-30pips損した場合
-30pips×0.1(ドル)×100,000(通貨)=-300,000ドル
これでpipsから損益が計算できるようになりました。
損益を円(証拠金通貨)に換算したい場合
損益を計算した通貨が、取引口座の証拠金通貨と違う場合はどうすればいいのでしょうか?
例えばユーロドルの損益が+100ドルとなったが、円で損益を累計している場合です。
このような時には、以下のようにドルを円に変換します。
・口座通貨が円の場合
①ユーロドルで+10pips獲得した場合
10pips×0.0001(ドル)×100,000(通貨)=100ドル
ドル円が150円の場合
100(ドル)×150(円/ドル)=15000円 となります
逆に、口座の通貨がドルでpipsから計算した損益が円の場合には、円をドルに変換します。
・口座通貨がドルの場合
②ポンド円で+30pips獲得した場合
30pips×0.01(円)×100,000(通貨)=30,000円
ドル円が150円の場合
30,000(円)÷150(円/ドル)=200ドル となります
まとめ
FXのpipsについてその定義から損益の計算方法まで具体例を交えながら解説しました。
実際のトレードでは毎回手で計算するのが面倒なため、エクセルなどの計算ソフトやブローカーが提供している計算ツール、もしくはMT4で使える取引ツールなどを活用すると、損益が即座に把握できて安心してトレードすることができます。
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