
この記事では
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- フィボナッチリトレースメントの正しい引き方
- フィボナッチ数列とは
- 具体的なフィボナッチ手法
- フィボナッチを自動で描写できる便利ツール
を解説します。

フィボナッチリトレースメントの正しい引き方
- 「0」は直近高安値に合わせるのが王道の引き方
- 上昇・下落の「起点」に「100」を合わせる
上昇の値動きにフィボナッチを引く場合

上昇相場では、「直近の高値」が「0」となります。
そして、直近高値を作る起点となった「安値」が「100」となります。
下落の値動きにフィボナッチを引く場合

下落相場では、「直近の安値」が「0」となります。
そして、その直近安値を作る起点となった「高値」が「100」となります。
フィボナッチは逆でもいい?
結論、フィボナッチの「0」を逆にしても「比率の数値が逆転するだけ」なため、大きな問題とはなりません。

そもそもフィボナッチは値動きが反転しやすい価格を「フィボナッチ数列」から表示するツールです。フィボナッチ数列について詳しくは後述しますが、自然界の法則にしたがった人間にとって心地のよい比率「38.2」や「61.8」が重要な数値です。
フィボナッチリトレースメントを逆に使って、数値が逆転しても、フィボナッチ数列では両社とも結局は重要な転換ポイントなため、あまり影響はないです。
結論フィボナッチリトレースメントの「0」を逆に使用しても大きな問題ではありません。
フィボナッチ数列とは
- フィボナッチ数列は、自然界の様々な現象や芸術、建築における「黄金比」に密接に関連している数学的な数列です。
- 特に貝殻やヒマワリの種などフィボナッチに由来する螺旋はその性質を表す代表的なものです。

フィボナッチ数列の基本と数式
この数列は、0と1から始まり、次の数は前の二つの数の合計となるというシンプルなルールに基づいています(例: 0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21,…)。
フィボナッチ数列は、以下のような数式で表されます。
$$F(n) = F(n-1) + F(n-2)$$
ここで、F(n)はn番目の数を表し、F(0) = 0, F(1) = 1と初期値が設定されています。
この数列は、無限に続くことができ、各数は前の二つの数の合計となります。フィボナッチ数列の興味深い性質の一つに、隣接する数の比率が黄金比φ = (1 + √5)/2(1:1.618)に収束することが知られています。
この黄金比をある点を起点に比率をとると
0.236:0.382:0.618:1:1.618:2.618 となります。
これが、FXにおいて利用される数値の由来です。
- フィボナッチ数列の隣接する数値は黄金比「1:1.618」になる
- このフィボナッチ数列の比率がFXに応用されている
- 0.236:0.382:0.618はフィボナッチリトレースメント
- 1.618:2.618はフィボナッチエキスパンション
フィボナッチのFXでの活用方法
- FXで使われるのは「フィボナッチリトレースメント」と「フィボナッチエキスパンション」が基本
FX取引では、フィボナッチ数列の黄金比が重要なテクニカル分析ツールとして用いられます。特に「フィボナッチリトレースメント」と「フィボナッチエキスパンション」がよくFX取引で用いられるため、ここではその活用法を深掘りします。
フィボナッチリトレースメント

フィボナッチリトレースメントは、トレンドを取り戻す(リトレース)すなわち押し目や戻しとなるレベルを特定するために使用されます。主なフィボナッチリトレースメントレベルは38.2%、61.8%です。
これらのレベルは、主要な価格のサポートやレジスタンスとして機能することが多く、トレーダーはこれらのポイントを押し目買いなどのエントリーポイントの目安として使用します。
フィボナッチエキスパンション

フィボナッチエクステンションは、トレンドが継続する場合の次の目標価格を特定するのに役立ちます。ここでは、161.8%、261.8%、のレベルがよく使用されます。
これらのレベルは、強いトレンドの中で価格が到達する可能性のある拡張ポイントを示しており、利確や逆張りエントリーの根拠として使用されます。
プロトレーダーが使うフィボナッチ数列を活かした手法
- エリオット波動の第3波をフィボナッチリトレースメントで狙いに行く手法
- エリオット波動、ダウ理論、移動平均線を組み合わせて、フィボナッチが機能しやすいエントリーポイントで取引する手法

エントリーポイント
★エリオット波動の第3波を狙いに行く
- ダウ理論の定義に従い、高安値の切り上げ/下げを確認し上昇/下降トレンドなのかを判断
※時間軸によって結果的に短期/中期/長期トレンドをみていることになる - 判断したトレンドの中でエリオット波動の2波を形成中であることを確認する
- 1波の始まりから2波の始まりの価格をフィボナッチの0,100ラインとしてフィボナッチリトレースメントを引く
- 移動平均線(25,75EMA)が上昇トレンドの場合には上から25,75の順番、下降トレンドの場合には下から25,75の順番になっていることを確認する
- フィボナッチの38.2%、61.8%と移動平均線(25)が重なる価格での反発を確認し、エントリー
エントリー後、値動きによって以下のポイントで損切・利確を行います。
損切・利確ポイント
損切は移動平均線(75)を逆方向へブレイクした場合
利確は狙いであるエリオット波動の第3波の終点をフィボナッチエキスパンション(1波と2波から引いた)の161.8%
こうすることで安定的にリスクリワードが1:1.5以上のトレードを行うことができます
私はドル円とゴールドでこの手法を使ってトレードしてきました。
この記事で紹介したダウ理論とエリオット波動とフィボナッチをZigZagインジケータを組み合わせることで、視覚的に認識しやすくしたインジケータを無料で配布しています。
詳しくは公式のラインから問い合わせください。
まとめ
フィボナッチ数列は、その数学的美しさと自然界や金融市場での応用により、FX取引において重要な分析ツールとなっています。
特にフィボナッチリトレースメントは値動きの反転ポイントと判断するのにとても役立ちます。トレンドの方向と値動きの波動を組み合わせることで、フィボナッチで勝つことができます。