この記事では
・無料でVPSを利用できる方法が知りたい
・無料でVPSを提供しているFX業者の条件が知りたい
・無料のVPSにはどんなデメリットがあるのか、スペックは問題ないか気になる
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
- 無料VPSの利用方法
- 無料VPSのメリットとデメリット
- 海外FX業者が提供する無料VPSの比較
- 実際にVPSを無料で使用した体験談
この記事では
・無料でVPSを利用できる方法が知りたい
・無料でVPSを提供しているFX業者の条件が知りたい
・無料のVPSにはどんなデメリットがあるのか、スペックは問題ないか気になる
といった悩みや疑問を抱えている人に向けて、
を解説します。
コンテンツ
いくつかの海外FX業者がトレーダーに対して無料のVPS(Virtual Private Server)サービスを提供しています。無料VPSサービスを利用するには、各社独自の条件があります。ここでは大まかな項目を紹介します。
>>各社の条件についてこちらで詳細に比較しています。
海外FX業者が提供する無料VPSは、国外のVPS業者が海外に設置されているサーバーを使って提供しています。これにはいくつかの理由があります。
〇 メリット
✕ デメリット
無料VPSの最大のメリットは、費用をかけずに利用できる点です。初期の投資が抑えられるため、とりあえずEAを24時間稼働したい方におすすめです。
有料のVPSサービスは多く存在しますが、安くても毎月数千円、高いものでは数万円するものもあります。無料のため少なからず制約はありますが、海外FX業者の提供している無料のVPSは利用価値の高いものであると言えます。
それが無料で利用できるので一方、無料であるための制約もいくつか存在します。例えば、サポートが限定的であったり、リソースが限られていたりする場合があります。これらを考慮して選択することが必要です。
今日、多くのベンダーが無料プランを提供しており、様々な選択枝が存在します。ただし、無料プランはあくまで入門用と理解し、段階的なステップアップを視野に入れることが重要と思われます。
無料VPSを活用することで、FXなどの自動売買プログラムを「常時(24時間)稼働」させることが可能です。これによって、自動売買のパフォーマンスを最大限に発揮するための強力な手段となります。
その他以下のようなメリットもあります。
無料のVPSサービスを利用するためには、特定の取引条件を満たす必要がある場合があります。これは、FX業者が提供する条件で、「一定の取引量や口座残高」が求められたりすることが一般的です。
こうした条件は、利用者にとって負担となる可能性もあります。条件を1度達成すればVPSをずっと利用できるわけではありません。毎月達成したかどうか確認され、達成できていない場合はお金がかかる場合があります。
無料VPSでは、メモリやCPUのリソースが限られているため、複数のMT4でEA(自動売買)を運用するにはスペックが不足することがあります。
メモリについては、参考にはなりますが、
MT4でEAを3つ稼働して、チャートを10枚開いた場合に850MBほどメモリを使用します。
メモリではなくCPUがネックとなる場合も多いの計算量の多いEAやインジケータは注意が必要です。
このようなスペックの制約を克服するには、使用するEAの数を絞る、あるいはよりスペックの高い有料VPSへのアップグレードを検討するのが良いでしょう。有料プランでは、必要なリソースを追加できることが一般的であり、より安定した運用が期待できます。
ここでは、VPSを無料で提供している海外FX業者を比較し、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
XMは、世界中で知られるFX業者であり、トレーダーに対してVPSサービスを「BeeksFX」を通して無料で提供しています。
<利用条件>
口座残高 1000ドル(15万円)以上(1ドル150円の時)
取引条件 月に往復5スタンダードロット以上もしくは往復500マイクロロット以上
<スペック>
メモリ(RAM) 2.5GB
ストレージ 30GB(HDD)
1vCPU、Windows Server 2022
BeeksFXのサーバーは、ロンドン、ニューヨーク、日本の3か所にあります。XMの取引サーバーもロンドンにあるため、物理的な距離を短いため、遅延が少なく安定しています。
BeeksFXは日本語のサポートに対応しているので、VPSの設定に困った場合も安心です。
EXNESSもまた、VPSを無料で提供している業者の一つです。EXNESSは独自にVPSを提供しているのでサポートが充実しています。口座残高の条件を満たすだけで利用できるのもありがたいポイントです。
<利用条件>① or ②のどちらかを満たせば利用可能
① 口座残高 2000ドル(30万円)以上(1ドル150円の時)
② 口座残高 500~1999ドル(7.5万~30万円未満)(1ドル150円の時)
取引条件 直近30日の取引が1,500,000USD相当以上(ドル円の場合15ロット)
<スペック>
メモリ(RAM) 2.0GB
ストレージ 50GB(HDD)
1vCPU、Windows Server 2019
HFM(旧HotForex)も無料でVPSを提供しています。XMと同じくBeeks系のサーバーから提供されています。ただし、HFMのサーバーはフランクフルトにあるためレイテンシーが気になるところです。
<利用条件>
① 口座残高 2000ドル(30万円)以上(1ドル150円の時)
② 口座残高 500~1999ドル(7.5万~30万円未満)(1ドル150円の時)
取引条件 直近30日の取引が1,500,000USD相当以上(ドル円の場合15ロット)
<スペック>
メモリ(RAM) 2.5GB
ストレージ 30GB(HDD)
1vCPU、Windows Server 2022
XMの「BeeksFX」を利用してみました。利用期間は2024年7月から9月まで3か月間です。スムーズな操作と安定した接続を提供しており、短期間においてもその有効性を確認できました。
実際に1か月間、EAを3つ常時同時に運用してみた結果、問題なく稼働しました。
稼働していた条件は以下の通りです。
<稼働条件>
MT4数 1
チャート数 3(USDJPY-M1 , XAUUSD-M1 , M5)
インジケータ数 3(各チャートに移動平均線を表示)
EA数 3(稼働したEAの詳細は以下に記載 アノマリー系)
稼働したEAはこちらのEAです。
毎日、VPSの動作を確認していましたが、アノマリー系で常に計算しているEAではないので安定した稼働となりました。
今回の結果から、スキャルピングなど取引回数が多いものは複数起動するのは厳しいと思います。また常に計算する必要があったり、複数のインジケータの値を読み込むなど、メモリ使用が多いEAを利用する場合も無料版には向かないです。
そのためEAのトレードスタイルに応じて、有料版と無料版を使い分けることが重要です。
VPSを無料で提供している海外FX業者は、多くのトレーダーにとって魅力的な選択肢となり得ます。
XM、EXNESS、HFMはそれぞれ利用条件やVPSに特徴があるので、自分のトレードスタイルに合った業者を選ぶことが重要です。VPSの利用により24時間取引が可能となり、自動売買で利益チャンスを逃すことがなくなります。